「はいっ、できたよ」

「ありがとうございます」

本当に優しく乾かしてくれたから、全く痛くなかったのだ。

「よし、寝ようっか」

「はい?」

まだ、夕ご飯を食べていないはずだ。

なのに、寝てしまって哉さんに迷惑じゃないだろうか?

「大丈夫だ。風呂に入る前に言っといた」

準備が早いな、悠華さんは。いや、逃げ道を塞いいだのか。

「わかりました。私はソファーで寝まッ」

言い終わる前に、悠華さんに抱きかかえられる。

「ちょッ、離してください」

「えぇ~、嫌って言ったら?」

まず、なぜ抱きかかえられたのか理由がわからないのだが?

「千鶴は、俺と一緒に寝るの。ベットは二人が寝れるぐらい広いから」

ベットかが広かろうと狭かろうと、男性と寝ることに抵抗がある。

「おやすみ」