「は?」

俺と千鶴の部屋?

それって、悠華さんの部屋だってことだよね。

「あの・・・、他に部屋って」

「あるよ。俺の部屋」

哉さんが『あるよ』なんて言うからてっきりあると思えば、哉さんの部屋だった。

「俺の部屋か悠華の部屋。どっちがいい?」

いや、どっちも男の人だし信用してないからどっちも同じなんだけど。

「どっちでもいいです」

「そこは、悠華さんって言ってほしかったな」

悠華さんは、私の顔をマジマジ見た後にクスっと笑う。

「じゃあ、夕飯は持ってくるから、部屋でおとなしく待っときなよ」

哉さんに、部屋に押し入れられて悠華さんと二人っきりになってしまった。

「どうする?」

いや、どうすると言われましても、こっちがどうすればいいのか聞きたい。

「じゃあ、俺と話する?」

なんで?

話すことなんてないはずなんだけど。