『今日は席空いてるかなぁ』
『どうだろう。ジェラルドさんのおかげで、いやせいで、時間がずれたから。もしかすると空いているかもしれないな』
『いつもいっぱい。なかなか座れない』
『もうすぐもう1つ大食堂ができるから、そうすれば今よりは混雑しなくなるはずだ。それまでもう少し我慢だな』
大食堂は大人気だから、いつもかなりの行列なんだよ。それにここに来るお客さんは、地球と同じようなサイズの人間ばかりじゃない。1階の天井よりも背が高い巨人族も来るし、大型魔獣も来る。
だから大食堂はなるべく広く作ったはずだったんだけど、それでもいつもぎゅうぎゅうなんだ。どのくらいといえば、学校の体育館6個分くらいか。
それでも入りきれないような大型魔獣達には、施設の隣にそういった大型魔獣達がゆっくりできる広場を作ってあって。そこでご飯やできる限りのサービスを行っている。今だとアスピドケロンのアースが遊びに来てたな。
大型の魔獣が遊びに来たい時は、アマディアスさんに連絡をくれれば、アマディアスさんが転移の魔法で、ここまで連れてきてくれる事になっている。
巨体で移動されたらな。途中で敵対している人々に襲われるかもしれないし、本人が周りの物を破壊しながら、移動する可能性があるからだ。
魔獣達の連絡手段は色々あるけれど。同じ種族で、テレパシーで連絡を取り合ったり、他の空を飛べる魔獣や生き物に頼んで連絡を取ったり。
まぁ、情報が素早く回るんだよ。そのおかげか、遠い所からもここへ遊びにきてくれる魔獣達がたくさんいる。大きい魔獣だけじゃなく、遠くで移動の大変な魔獣は、アマディアスさんの転移魔法を使わせてもらっているぞ。
そしてこれが、施設を建築している時にアマディアスが言っていた、絶対のこれくらいの広さが必要になる、に繋がるんだけど。
これだけ大型の魔獣が来るんだから、普通サイズの施設を作っていたら、今頃施設にはお客さんが入り切らずに、結局は増築することになっていただろう。
アマディアスさんはすぐに噂が回って、反応が良かったから、絶対にこういう風な事になる、と予測して作ってくれていたんだ。アマディアスさんには本当に感謝だ。
ジェラルドさんは話しを聞いて、ただ単に楽しそうだから大きく作ったんじゃなかったのか? ガハハハハッ!! と言っていたけど。
『あっ! スッケーパパ、空いてるよ!』
『本当だ。これならゆっくりご飯が食べられそうだ』
まず大食堂に入ったら、ご飯を受け取るために厨房の方へ。厨房のカウンターの所に料理が並んでいるから、好きな料理を取ってお盆に。もし食べたい料理が置いてない場合は、その場で注文すれば、すぐに作ってもらえる。
そして最後に飲み物を取ったら、店員さんの所へ。そこでこの施設に入る時に配られるカードに、値段を書いてもらって。それが終わったら空いている席へ。席は決められていないから自由に選べるぞ。
最初に配るカードだけど。この施設では、何かを買ったり食べたり、お金を使った場合は。全てこのカードに、使った金額を書いてもらうようにしていて。
施設の入り口には、ホテルのフロントのような場所を設置していて。来た時にそこでカードを受け取り、施設から出る時はフロントにカードを提出。受付の人がカードに記載されている金額を確認して、お客さんはその金額を受付に払い、施設から出る。
というのが一連の流れだ。それぞれ個々で、お金を払って貰っても良かったんだけど。まとめてお金を受け取った方が、お金の管理をする人達が楽かなと思い、そういうシステムにした。それぞれ別々にお金の整理をして、それを集めた後また確認じゃ面倒だからな。
俺は風魔法を使って、自分のお盆を浮かせ、リルのお盆は俺が持ってやる。まずはリルのご飯からだ。
「おう、スケ、今からご飯か?」
『はい。ちょっと面倒事がありまして』
「あれだろ。ジェラルドだろう? ここまで話しが回ってきてるぞ」
『相変わらず、そういう話はすぐに広まりますね』
「まぁ、ジェラルドのことだからな。みんなまたかって感じで、どんなことをしたのか見に行こうって、出て行った奴もいたぞ」
『別に見せ物じゃないんですけどね』
「はははっ、みんなジェラルドの失敗を面白がってるからな。で、今日はどうする?」
『ええと、まずリルのが……』
今話しているのは大食堂で働いてくれている、料理長のカルロスさんだ。元冒険者で、国から直接依頼を出されるほどの、かなりの実力者
だけどその国に嫌気がさして、魔王と勇者が街を作ったと聞き、すぐにこの街へ移住。最初は冒険者活動をしていたけれど、俺の料理の話しを聞いているうちに、料理人目覚め。今ではここで料理長をしてくれている。
勿論この世界の食材は、地球とは違うけど、似ている物もたくさんあって。日本食や洋食、色々な料理の話しをみんなにしていたんだよ。前に本で読んだ事があるなんて言ってさ。前世で食べていたとはいえないから。
だからこの大食堂には、この世界の料理だけじゃなく、地球の料理風の物も用意してある。そして勿論大人気だ。
『良い匂い!! 早く食べたい!!』
『待ってくれ、すぐに俺のを選ぶから』
リルのをご飯が揃うと、俺は山積みにしてある、ある物の方へ向かった。
『どうだろう。ジェラルドさんのおかげで、いやせいで、時間がずれたから。もしかすると空いているかもしれないな』
『いつもいっぱい。なかなか座れない』
『もうすぐもう1つ大食堂ができるから、そうすれば今よりは混雑しなくなるはずだ。それまでもう少し我慢だな』
大食堂は大人気だから、いつもかなりの行列なんだよ。それにここに来るお客さんは、地球と同じようなサイズの人間ばかりじゃない。1階の天井よりも背が高い巨人族も来るし、大型魔獣も来る。
だから大食堂はなるべく広く作ったはずだったんだけど、それでもいつもぎゅうぎゅうなんだ。どのくらいといえば、学校の体育館6個分くらいか。
それでも入りきれないような大型魔獣達には、施設の隣にそういった大型魔獣達がゆっくりできる広場を作ってあって。そこでご飯やできる限りのサービスを行っている。今だとアスピドケロンのアースが遊びに来てたな。
大型の魔獣が遊びに来たい時は、アマディアスさんに連絡をくれれば、アマディアスさんが転移の魔法で、ここまで連れてきてくれる事になっている。
巨体で移動されたらな。途中で敵対している人々に襲われるかもしれないし、本人が周りの物を破壊しながら、移動する可能性があるからだ。
魔獣達の連絡手段は色々あるけれど。同じ種族で、テレパシーで連絡を取り合ったり、他の空を飛べる魔獣や生き物に頼んで連絡を取ったり。
まぁ、情報が素早く回るんだよ。そのおかげか、遠い所からもここへ遊びにきてくれる魔獣達がたくさんいる。大きい魔獣だけじゃなく、遠くで移動の大変な魔獣は、アマディアスさんの転移魔法を使わせてもらっているぞ。
そしてこれが、施設を建築している時にアマディアスが言っていた、絶対のこれくらいの広さが必要になる、に繋がるんだけど。
これだけ大型の魔獣が来るんだから、普通サイズの施設を作っていたら、今頃施設にはお客さんが入り切らずに、結局は増築することになっていただろう。
アマディアスさんはすぐに噂が回って、反応が良かったから、絶対にこういう風な事になる、と予測して作ってくれていたんだ。アマディアスさんには本当に感謝だ。
ジェラルドさんは話しを聞いて、ただ単に楽しそうだから大きく作ったんじゃなかったのか? ガハハハハッ!! と言っていたけど。
『あっ! スッケーパパ、空いてるよ!』
『本当だ。これならゆっくりご飯が食べられそうだ』
まず大食堂に入ったら、ご飯を受け取るために厨房の方へ。厨房のカウンターの所に料理が並んでいるから、好きな料理を取ってお盆に。もし食べたい料理が置いてない場合は、その場で注文すれば、すぐに作ってもらえる。
そして最後に飲み物を取ったら、店員さんの所へ。そこでこの施設に入る時に配られるカードに、値段を書いてもらって。それが終わったら空いている席へ。席は決められていないから自由に選べるぞ。
最初に配るカードだけど。この施設では、何かを買ったり食べたり、お金を使った場合は。全てこのカードに、使った金額を書いてもらうようにしていて。
施設の入り口には、ホテルのフロントのような場所を設置していて。来た時にそこでカードを受け取り、施設から出る時はフロントにカードを提出。受付の人がカードに記載されている金額を確認して、お客さんはその金額を受付に払い、施設から出る。
というのが一連の流れだ。それぞれ個々で、お金を払って貰っても良かったんだけど。まとめてお金を受け取った方が、お金の管理をする人達が楽かなと思い、そういうシステムにした。それぞれ別々にお金の整理をして、それを集めた後また確認じゃ面倒だからな。
俺は風魔法を使って、自分のお盆を浮かせ、リルのお盆は俺が持ってやる。まずはリルのご飯からだ。
「おう、スケ、今からご飯か?」
『はい。ちょっと面倒事がありまして』
「あれだろ。ジェラルドだろう? ここまで話しが回ってきてるぞ」
『相変わらず、そういう話はすぐに広まりますね』
「まぁ、ジェラルドのことだからな。みんなまたかって感じで、どんなことをしたのか見に行こうって、出て行った奴もいたぞ」
『別に見せ物じゃないんですけどね』
「はははっ、みんなジェラルドの失敗を面白がってるからな。で、今日はどうする?」
『ええと、まずリルのが……』
今話しているのは大食堂で働いてくれている、料理長のカルロスさんだ。元冒険者で、国から直接依頼を出されるほどの、かなりの実力者
だけどその国に嫌気がさして、魔王と勇者が街を作ったと聞き、すぐにこの街へ移住。最初は冒険者活動をしていたけれど、俺の料理の話しを聞いているうちに、料理人目覚め。今ではここで料理長をしてくれている。
勿論この世界の食材は、地球とは違うけど、似ている物もたくさんあって。日本食や洋食、色々な料理の話しをみんなにしていたんだよ。前に本で読んだ事があるなんて言ってさ。前世で食べていたとはいえないから。
だからこの大食堂には、この世界の料理だけじゃなく、地球の料理風の物も用意してある。そして勿論大人気だ。
『良い匂い!! 早く食べたい!!』
『待ってくれ、すぐに俺のを選ぶから』
リルのをご飯が揃うと、俺は山積みにしてある、ある物の方へ向かった。