「─────あ、」


 突然の出逢いは早々起こるものではない。と言いたいところだが、早急にやってきた2回目によってその考えは打ち砕かれた。


「少年!」
「……少年」


 20時仕事終わり、最寄駅改札内にて。ホームから階段を降りた先、つい一昨日の大雨の日に栞として1枚の写真を差し出してきた美少年が困ったように改札前で突っ立っていた。



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