「ところで冬乃さん、元彼とは連絡とってたりするんですか」

 シュンくんがうちに入り浸るようになって早3ヶ月。寒さが本格的になった2月初旬。
 相変わらず身体の関係はないけれど、美少年は毎日のようにうちに泊まりにきている。

「何でそんなこと聞くの」
「質問に質問で返さないでください」

 突然聞かれたものだから、朝ごはんに用意していたトーストを危うく落とすところだった。朝からそんなこと聞かなくてもいいのに。

「いやいや、とってるわけないよね」
「ふうん、そういうものですか」
「うん、まあそうでしょ、普通にね」

 とは言ったものの。
 案外すぐに再会の時がやってくるとは、この時は知る由もなく。