学校に到着すると、昇降口に人だかりができていた。
列の先頭辺りにクラス表が張り出されてあるのが見えたので、先に到着した新入生の後に並ぶように待つ。
思いの外前に進むのが早く、名前が見える距離まで近づくのはあっという間だった。
1組から順に名前を探していくと、結斗の名前は5組にあった。
クラスメイトの名前を一通り確認してみるが、知り合いらしき人物は1人もいない。
元々、同中からここに進学する友人も少なかった。
片手で数えても余るレベルだったので、クラスメイトにいないことは当たり前なのかもしれない。
なんと言ったって、1年生のクラスだけで11組もあるのだ。
昇降口から中に入り、自分の名簿番号が張ってある下駄箱にローファーをしまう。
かわりに学校指定の緑色のスリッパに履きかえた。
スリッパの色は学年ごとに色が違う。
3年生が青色、2年生が赤色、そして結斗たち新入生の学年が緑色だ。
結斗は緑色が好きなのでこの色で良かったと思ってる。
でも、形がトイレのスリッパなのでそこは不満ではある。
踵が覆われていないので歩きにくいのだ。
どうやらそれは他の新入生も同じようだった。
階段を上がっていると、途中で履き直すために立ち止まっている新入生がちらほらといたのだ。
その姿を横目で見ながら結斗は通り過ぎる。
結斗も始めは階段を上がるたびに脱げそうになり、スムーズに上れずにいた。
中学校の上履きはシューズだったので感覚が全く違うのだ。
階数が高くなるにつれて歩き方も慣れていったお陰で、6階までスリッパを落とすことなく辿り着けた。
列の先頭辺りにクラス表が張り出されてあるのが見えたので、先に到着した新入生の後に並ぶように待つ。
思いの外前に進むのが早く、名前が見える距離まで近づくのはあっという間だった。
1組から順に名前を探していくと、結斗の名前は5組にあった。
クラスメイトの名前を一通り確認してみるが、知り合いらしき人物は1人もいない。
元々、同中からここに進学する友人も少なかった。
片手で数えても余るレベルだったので、クラスメイトにいないことは当たり前なのかもしれない。
なんと言ったって、1年生のクラスだけで11組もあるのだ。
昇降口から中に入り、自分の名簿番号が張ってある下駄箱にローファーをしまう。
かわりに学校指定の緑色のスリッパに履きかえた。
スリッパの色は学年ごとに色が違う。
3年生が青色、2年生が赤色、そして結斗たち新入生の学年が緑色だ。
結斗は緑色が好きなのでこの色で良かったと思ってる。
でも、形がトイレのスリッパなのでそこは不満ではある。
踵が覆われていないので歩きにくいのだ。
どうやらそれは他の新入生も同じようだった。
階段を上がっていると、途中で履き直すために立ち止まっている新入生がちらほらといたのだ。
その姿を横目で見ながら結斗は通り過ぎる。
結斗も始めは階段を上がるたびに脱げそうになり、スムーズに上れずにいた。
中学校の上履きはシューズだったので感覚が全く違うのだ。
階数が高くなるにつれて歩き方も慣れていったお陰で、6階までスリッパを落とすことなく辿り着けた。