遠くを見つめていると、隼人君の声に元気がなくなっていく。
「ごめん。これからは気をつけるから……。加藤、明日ジュース奢るから鬼瓦には黙っててくれ」
すっかりへこんでしまったようだ。
さっきまでイケメンオーラ全開だったのに、今はイタズラして怒られた大型犬のよう。不思議と、垂れた耳と尻尾が見える。
タイミングを考えずに黙って不安にさせてしまったことを反省する。
「本当に気にしないで。姫ちゃんにも言いつけたりしないから。ね、加藤君」
「俺も虎太郎が嫌がることしなきゃ言いつけたりしない」
僕の言葉に、加藤君も大きく頷く。
彼はただ僕のことを心配してくれただけ。反省している相手を責めたりはしない。柔らかな笑みを浮かべ、そしてハッとしたように時計に視線を向ける。
「俺、そろそろ妹迎えに行かないと。また明日な、虎太郎」
「うん。また明日」
妹さんが好きなキャラクターのぬいぐるみが付いたリュックサックを背負い、大きく手を振りながら駆けていく加藤君。
僕が手を振ると、隼人君も「気をつけてな」と声をかけたのだった。
「ごめん。これからは気をつけるから……。加藤、明日ジュース奢るから鬼瓦には黙っててくれ」
すっかりへこんでしまったようだ。
さっきまでイケメンオーラ全開だったのに、今はイタズラして怒られた大型犬のよう。不思議と、垂れた耳と尻尾が見える。
タイミングを考えずに黙って不安にさせてしまったことを反省する。
「本当に気にしないで。姫ちゃんにも言いつけたりしないから。ね、加藤君」
「俺も虎太郎が嫌がることしなきゃ言いつけたりしない」
僕の言葉に、加藤君も大きく頷く。
彼はただ僕のことを心配してくれただけ。反省している相手を責めたりはしない。柔らかな笑みを浮かべ、そしてハッとしたように時計に視線を向ける。
「俺、そろそろ妹迎えに行かないと。また明日な、虎太郎」
「うん。また明日」
妹さんが好きなキャラクターのぬいぐるみが付いたリュックサックを背負い、大きく手を振りながら駆けていく加藤君。
僕が手を振ると、隼人君も「気をつけてな」と声をかけたのだった。



