「そうそう、虎太郎はいつもバニラでさ。懐かしいな。下に隠れてるのバニラアイスじゃないか?」
もぐもぐと口を動かしながら、教えてもらったバニラアイスを探す。
するともう一本の長いスプーンが伸びた。慣れた手つきでアイスを掬っていく。
「虎太郎、あーん」
「なっ!?」
「ほら、口開けて」
「恥ずかしいよ」
先程も恥ずかしかったが、動画を撮っている分、恥ずかしさも倍増する。異議ありの視線を向けてみたものの、彼は相変わらず楽し気に笑うだけ。隼人君のスプーンの進行方向が変わる気配はない。
「このくらいみんなやってるって。ほら、溶けちゃう前に食べて」
あまり騒いで周りの迷惑になるわけにはいかない。
うっすらと口を開くと、待ってましたとばかりに彼のスプーンが運ばれてきた。
「どう?」
「……美味しい」
「なら俺にもチョコアイスちょうだい」
「自分で食べなよ」
「虎太郎からがいいんだって」
隼人君はスプーンを置き、両手でスマホを持つ。そして入れやすいように大きく口を開く。ここまで恋人の真似事なんてする必要ないのに……。
「一回だけね。終わったら撮影止めて一緒に食べて」
「ああ。そうする。あ、コンフレークとクリームも一緒に頼んだ」
「注文が多いよ」
「甘えられるうちに甘えておこうと思って」
ハハッと笑う彼のために、小さなスプーンでご指名のものを掬っていく。
「はい、どうぞ」
「あーんは?」
「あーん」
「ん。美味しい」
蕩けたように笑い彼に胸がドキッと高鳴った。
もぐもぐと口を動かしながら、教えてもらったバニラアイスを探す。
するともう一本の長いスプーンが伸びた。慣れた手つきでアイスを掬っていく。
「虎太郎、あーん」
「なっ!?」
「ほら、口開けて」
「恥ずかしいよ」
先程も恥ずかしかったが、動画を撮っている分、恥ずかしさも倍増する。異議ありの視線を向けてみたものの、彼は相変わらず楽し気に笑うだけ。隼人君のスプーンの進行方向が変わる気配はない。
「このくらいみんなやってるって。ほら、溶けちゃう前に食べて」
あまり騒いで周りの迷惑になるわけにはいかない。
うっすらと口を開くと、待ってましたとばかりに彼のスプーンが運ばれてきた。
「どう?」
「……美味しい」
「なら俺にもチョコアイスちょうだい」
「自分で食べなよ」
「虎太郎からがいいんだって」
隼人君はスプーンを置き、両手でスマホを持つ。そして入れやすいように大きく口を開く。ここまで恋人の真似事なんてする必要ないのに……。
「一回だけね。終わったら撮影止めて一緒に食べて」
「ああ。そうする。あ、コンフレークとクリームも一緒に頼んだ」
「注文が多いよ」
「甘えられるうちに甘えておこうと思って」
ハハッと笑う彼のために、小さなスプーンでご指名のものを掬っていく。
「はい、どうぞ」
「あーんは?」
「あーん」
「ん。美味しい」
蕩けたように笑い彼に胸がドキッと高鳴った。



