「なんか落ち着くなぁ」
「な」
姫ちゃんも好きそうだ。一緒に来ればよかったのに。
店の雰囲気を気にいる人も多いのか、推しのぬいぐるみやアクリルスタンドの写真を撮っている人が目立つ。
どの机にも必ずと言っていいほどパフェがあった。
ひとり客や女性同士のお客さんも多いが、例のパフェ以外も流行っているんだろうか。
周りを見てばかりの僕とは違い、隼人君はメニューに目を通している。
「飲み物も一緒に付けられるみたいだけどどうする?」
「えっと僕は……あったかい紅茶にしようかな」
「じゃあ俺もそうしよ。すみませ〜ん、注文いいですか?」
店員さんを呼び、『恋人限定ラブラブパフェ』を指差す。
「これをお願いします。それから温かい紅茶を二つ」
「恋人限定ラブラブパフェの方でよろしいですか? 推し活メラメラパフェの方ですと、チョコソースの代わりにプロテインウエハースが付きますが」
「推し活メラメラパフェ?」
こてんと首を傾げ、聞き直す。店員さんは「失礼します」と断って、メニューの後ろの方からラミネートされた一枚のメニューを取り出す。
「こちらが『推し活メラメラパフェ』です。『恋人限定ラブラブパフェ』との違いは、チョコソースの代わりにプロテインウエハースが付くことと、サイズが一人前であること、注文の際にあなたの推しをアピールしてもらうこと。どちらも幸運リボンが特典として付きますが、『恋人限定ラブラブパフェ』は同じ色が二つ入ったものを、『推し活メラメラパフェ』は一つ入ったものをランダムでお渡しする形になります」
「え、推し活メラメラパフェでもリボンもらえるんですか? じゃあそっちに……」
姫ちゃんの話では、恋人限定ラブラブパフェにしか幸運リボンは付かないとのことだったが、最近変わったのだろう。
推し活メラメラパフェの値段は、恋人限定ラブラブパフェの半分。
一人前か二人前かの違いだろう。どちらも飲み物がセットで付く。
なら『推し活メラメラパフェ』を二つ注文した方が、紫色のリボンをゲットできる確率が高い。考えるまでもない。
「恋人限定ラブラブパフェのままで大丈夫です。飲み物は二つともあったかい紅茶で」
けれど隼人君は意見を変えることなく注文すると、店員さんにメニューを返してしまった。
あまりにもスムーズなやり取りの間に、僕が反対する隙はなかった。
「な」
姫ちゃんも好きそうだ。一緒に来ればよかったのに。
店の雰囲気を気にいる人も多いのか、推しのぬいぐるみやアクリルスタンドの写真を撮っている人が目立つ。
どの机にも必ずと言っていいほどパフェがあった。
ひとり客や女性同士のお客さんも多いが、例のパフェ以外も流行っているんだろうか。
周りを見てばかりの僕とは違い、隼人君はメニューに目を通している。
「飲み物も一緒に付けられるみたいだけどどうする?」
「えっと僕は……あったかい紅茶にしようかな」
「じゃあ俺もそうしよ。すみませ〜ん、注文いいですか?」
店員さんを呼び、『恋人限定ラブラブパフェ』を指差す。
「これをお願いします。それから温かい紅茶を二つ」
「恋人限定ラブラブパフェの方でよろしいですか? 推し活メラメラパフェの方ですと、チョコソースの代わりにプロテインウエハースが付きますが」
「推し活メラメラパフェ?」
こてんと首を傾げ、聞き直す。店員さんは「失礼します」と断って、メニューの後ろの方からラミネートされた一枚のメニューを取り出す。
「こちらが『推し活メラメラパフェ』です。『恋人限定ラブラブパフェ』との違いは、チョコソースの代わりにプロテインウエハースが付くことと、サイズが一人前であること、注文の際にあなたの推しをアピールしてもらうこと。どちらも幸運リボンが特典として付きますが、『恋人限定ラブラブパフェ』は同じ色が二つ入ったものを、『推し活メラメラパフェ』は一つ入ったものをランダムでお渡しする形になります」
「え、推し活メラメラパフェでもリボンもらえるんですか? じゃあそっちに……」
姫ちゃんの話では、恋人限定ラブラブパフェにしか幸運リボンは付かないとのことだったが、最近変わったのだろう。
推し活メラメラパフェの値段は、恋人限定ラブラブパフェの半分。
一人前か二人前かの違いだろう。どちらも飲み物がセットで付く。
なら『推し活メラメラパフェ』を二つ注文した方が、紫色のリボンをゲットできる確率が高い。考えるまでもない。
「恋人限定ラブラブパフェのままで大丈夫です。飲み物は二つともあったかい紅茶で」
けれど隼人君は意見を変えることなく注文すると、店員さんにメニューを返してしまった。
あまりにもスムーズなやり取りの間に、僕が反対する隙はなかった。



