何考えてんのか分かんないメガネ君。
誰とも喋らず教室の片隅に居て、昼休みはいつも机に突っ伏して寝てる。
「なーあゆゆ、このマツエクまじで安くね?」
「……」
「あゆゆ?…あゆゆってば!」
「ああ、ゴメン。えー、どれどれ…え?40本2000円とかマジすげっ」
「だろー、な、放課後行こうぜっ。……って、あゆゆ、あゆゆ!」
「……あ、ごめっ。えーっと、放課後か…悪り。あたし今日、カラオケ屋のほうバイトあんだわ」
「えー、マジかよ……つか、あゆゆ、さっきからおかしいぜ、どこ見てんだよ。隅っこのほうばっか…え?まさか天童?あゆゆお前《ま》、天童のほう見てた?!」
「ばっ////…ち、違えし!」
「おーーい、武田ぁ!てめえの彼女、浮気してっぞーー」
「ああっ…んだってぇ?」
向こうの机で、5、6人の男子と大声でくっ喋っていた、和馬がこっちを見た。
私は慌てて、親友の萌歌の口を塞いだ。
「だからあ、あゆゆが天ど……」
「何でもねえよっ。萌歌てめえ、キメエことすんなし。ってか、アイツの名前、天童だったっけ」
私の手を口から払うと、萌歌は涙目になりながら言った。
「うわ酷っで。クラスメイトの名前くらい覚えてやれや」
「だってアイツ、ひとっことも喋んねえじゃん。存在すら忘れてたからさ、あれ?あんな所に物体ある、みたいな気持ちになったワケさ」
「ぎゃはははははは。
さっすが。あゆゆ。相変わらず毒舌、冴えてんじゃん。おーーい、良かったな和馬、あゆゆはまだまだお前にぞっこんだぞーー」
「ったりめーだ、このブーース」
「んだとこの、ヤリ○ンがーーっ」
萌歌が、男子の輪の中に突撃し、教室に大きな笑いが起こる。
「おーいモエ、やめとけって」
仕方なく私が彼女を追いかけ、男子の輪の中に混ざってゆく。
いつものパターン。ワンパターン。
…ああ、つまんね。
誰とも喋らず教室の片隅に居て、昼休みはいつも机に突っ伏して寝てる。
「なーあゆゆ、このマツエクまじで安くね?」
「……」
「あゆゆ?…あゆゆってば!」
「ああ、ゴメン。えー、どれどれ…え?40本2000円とかマジすげっ」
「だろー、な、放課後行こうぜっ。……って、あゆゆ、あゆゆ!」
「……あ、ごめっ。えーっと、放課後か…悪り。あたし今日、カラオケ屋のほうバイトあんだわ」
「えー、マジかよ……つか、あゆゆ、さっきからおかしいぜ、どこ見てんだよ。隅っこのほうばっか…え?まさか天童?あゆゆお前《ま》、天童のほう見てた?!」
「ばっ////…ち、違えし!」
「おーーい、武田ぁ!てめえの彼女、浮気してっぞーー」
「ああっ…んだってぇ?」
向こうの机で、5、6人の男子と大声でくっ喋っていた、和馬がこっちを見た。
私は慌てて、親友の萌歌の口を塞いだ。
「だからあ、あゆゆが天ど……」
「何でもねえよっ。萌歌てめえ、キメエことすんなし。ってか、アイツの名前、天童だったっけ」
私の手を口から払うと、萌歌は涙目になりながら言った。
「うわ酷っで。クラスメイトの名前くらい覚えてやれや」
「だってアイツ、ひとっことも喋んねえじゃん。存在すら忘れてたからさ、あれ?あんな所に物体ある、みたいな気持ちになったワケさ」
「ぎゃはははははは。
さっすが。あゆゆ。相変わらず毒舌、冴えてんじゃん。おーーい、良かったな和馬、あゆゆはまだまだお前にぞっこんだぞーー」
「ったりめーだ、このブーース」
「んだとこの、ヤリ○ンがーーっ」
萌歌が、男子の輪の中に突撃し、教室に大きな笑いが起こる。
「おーいモエ、やめとけって」
仕方なく私が彼女を追いかけ、男子の輪の中に混ざってゆく。
いつものパターン。ワンパターン。
…ああ、つまんね。