中間テストの話を一通り終え、シマが思い出したかのようにある提案をした。


「今年も朝霧と夜ノ元の夏祭り行こーぜー!」

「気がはえーな。」

「良いじゃん良いじゃん。楽しいことは早め早めに行動しようぜ。」

「公一郎は楽しいこと以外も早め早めに行動しろよ。」

「ダイ、うるさい。」

「海東は、駅通りにある桜朝霧公園って行ったことあるか?」

隣にいた海東に俺が聞くと、少し考えてから口を開いた。

「まだ行ったことない。前は通ったことあるけど。」

「夏にさ、そこの公園と夜ノ元公園で祭りがあるんだよ。朝霧は公園だけじゃなく駅前通りが通行止めになって屋台が出たり御輿も通るぞ。」

「夜ノ元は公園全域で屋台が出る。御輿はないけど、盆踊りの舞台が組まれるな。」

「へえー、行ってみたいな。」

「あと、夜ノ元は深夜のライトアップがめちゃくちゃ綺麗なんだよ。」

「毎年先生達が見回りに来るから、隠れて行かなくちゃならないけどな。」

「皆はライトアップ行ったことあるの?」

「「「ある。」」」