週が開け月曜日。

今日の放課後勝敗が分かる。

昇降口の掲示板に上位50人が貼り出されるのだ。

特進の高橋は確実に名前が載る。

その名前の前に俺らの中から一人でも名前があれば俺らの勝ち、なければ負けということになる。

心臓が痛い…


「アル、大丈夫か?」

「今日の結果が気になり過ぎて辛い…」

「それは俺も辛い…でも今気にしても仕方ないって…体育に集中しようぜ…」


俺達二人は体育館脇に座り、別のチームが試合をするバスケを見ていた。

今は海東とウメのチームが試合中だ。勇は審判をしている。


「海東すげーよなー、運動神経抜群っていうか、さっきからスリーポイントシュート入りまくり。」

「海東、中学ん時はバスケ部に入ってたって言ってたな。」

「ああ、それであんなに上手いのか。いや、にしても凄過ぎだろ。」


今は男子だけしかいないが、女子が見ていたらきっとキャーキャー言われていただろう。

今も華麗にシュートを決めたところだ。

ウメとハイタッチして戻ってくる海東と目があった。

照れ臭そうに笑う海東に俺も微笑んで手を振る。

そう言えば、海東の成績ってどのくらいなのか聞いてなかったな。
まあ、掲示板に張り出されなくても後で皆で成績表見せ合うことになってるからその時分かるか。