「海東って、俺らと同じポンコツだったとはな。」

「ポンコツ同し仲良くしようぜ。」


なんだか、海東と皆の距離が一気に縮んだみたいだ。


「じゃあ、いつものアレやりますか。」

「良いねー、今日はアイスが良い!」

「「「「「異議なーし。」」」」」

「じゃあ購買部だな。」

「ああっ!もう直ぐ購買閉まるぞ!皆急げ!」


4人が一斉に走り出す。


「海東!急ぐぞ!」


俺は話に付いていけてない海東の腕を掴んで走り出した。


「山上、アレって?」


海東は顔にハテナを浮かべている。


「取り合えず行ったら分かる。」


俺達以外誰もいない廊下を、4人の背中を追って走った。

小さい頃からずっと一緒だった4人。

何故だろうな…

この中に海東がいることが、俺は嬉しかった。