「何がダメだった?」

「先生の基準が分からん。」

「いや、皆明らかにポンコツだったでしょ。」

「「「「ウォ!ビックリした!」」」」


いつの間にか後ろに立っていたこーちゃんに4人は驚きの余り飛び退いた。


「コトウ、どこから聞いてたんだ?」

「先生が来たところから。」

「全部だな。」

「と、言うことでご説明しましょう。」

「説明?」

「どこがポンコツだったのかよ。」

「「「「お願いします。」」」」


「先ずは、りっちゃん。泣いてる奴に"泣かないで"って、泣き止むわけないでしょ。
ああでも、注イケメンによるね。息を飲むイケメンだったら泣き止む可能性はあるわね。」

「息を飲むイケメンしか使えないのか…」

「次、いっちゃん。"俺の胸で泣けば良いよ"。
キモい、次。」

「ひどい!説明でもない!」

「次、勇護。好きな物買ってあげるから泣き止んで!?おうおう!物騒な事良く言えたなー!そこの大型本屋でドエロいBLのDVD全巻買わせに行かすぞ!しかも、口に出すのが憚られるタイトルの奴を業と店員さんに訪ねさせてな!」

「…すみませんでした。」

「次、海東君。"君が泣き止むまで一緒にいても良い?"、泣いて酷い顔見られたくないでしょ?」

「確かに…」

「次、山ちゃん。"このハンカチ使って"、山ちゃんが言うと…や、優しさに…泣けてくる…」

「「「いや、それ台詞関係ないだろ!」」」


目頭を押さえて涙を堪えるこーちゃんに3人が突っ込むと、それを見た海東が堪えきれず笑い出した。


「アハハハハッー」