海東には湿布のことは伏せ、ケガは良くなって校内案内するのに全く問題から今日の放課後続きをしようと提案した。
で、今に至る。
「教室に荷物取りに戻ったら、途中まで一緒に帰ろうぜ。」
「…うん。」
「海東はどこ住んでんの?」
「学校の寮。」
「寮!?」
うちの学校は進学校と言えどド田舎の高校だ。殆んどの生徒が近くの地域、遠くても駅から数駅の実家から通っている。
寮に入るのは部活道、特に野球部と陸上部に所属する生徒が殆んどで、まだ部活にも所属していない一般生徒が入寮した話は聞いたことがない。
訳ありとか?
あんま詳しく聞かない方がいいか。
「こっちに家族も親戚もいないからさ。」
「そうなんだ…」
「昔は母方のお祖父ちゃんが住んでたんだけど、随分前に亡くなって家も壊しちゃったんだ。椿夜ノ元公園近くにあって、」
ここからめちゃくちゃ近いじゃん。
「あれ?アルー!案内終わったー?」
7組近くの空き教室の入口の前を通ったところで、中から大きな声で呼び止められた。
中を見れば、勇、シマ、ウメのいつもの面子が揃っている。
で、今に至る。
「教室に荷物取りに戻ったら、途中まで一緒に帰ろうぜ。」
「…うん。」
「海東はどこ住んでんの?」
「学校の寮。」
「寮!?」
うちの学校は進学校と言えどド田舎の高校だ。殆んどの生徒が近くの地域、遠くても駅から数駅の実家から通っている。
寮に入るのは部活道、特に野球部と陸上部に所属する生徒が殆んどで、まだ部活にも所属していない一般生徒が入寮した話は聞いたことがない。
訳ありとか?
あんま詳しく聞かない方がいいか。
「こっちに家族も親戚もいないからさ。」
「そうなんだ…」
「昔は母方のお祖父ちゃんが住んでたんだけど、随分前に亡くなって家も壊しちゃったんだ。椿夜ノ元公園近くにあって、」
ここからめちゃくちゃ近いじゃん。
「あれ?アルー!案内終わったー?」
7組近くの空き教室の入口の前を通ったところで、中から大きな声で呼び止められた。
中を見れば、勇、シマ、ウメのいつもの面子が揃っている。