(アイリーン様……)

 心のなかで何度も何度もその名を呼び続けていた。

(アイリーン様……アイリーン様、ごめんなさい……)

 瞳を彩るアイシャドウがわたしを導いてくれる。

 一刻も早く、お側へ行きたい人の元へ。

(ごめんなさい……)

 何度、何度謝っても足りない気がした。