物語の中には主役と脇役(モブ)がいて、

 完全にわたしは脇役(モブ中のモブ)なのだろうと悟った

 そんなある春の日から

 それならわたしはわたしなりに

 脇役生活(モブデイズ)を満喫してやろうと心に誓った。

 脇役には脇役の

 (えが)かれていない世界があるのだから。

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 ご令嬢や貴婦人たちの間で密かに話題沸騰中の『王宮浪漫日和(おうきゅうロマンスデイズ)』の謎多き筆者である『レディ・カモミール』が誕生した瞬間でもあった。