「それに、来年の春に俺おすすめの桜スポットに行くって約束しただろ。俺、楽しみにしてんだから」
ニッと笑って言うと、のぞみは嬉しそうに頷いた。
「ごめんね、暗くなっちゃって! 私も春が楽しみ!」
のぞみの表情が明るくなったからか、周りまで明るくなった気がする。今、俺には、彼女の周りが妙に輝いて見えた。
「じゃあ、またな」
「うん、ばいばい」
のぞみの家に着くと、手を振って別れた。名残惜しい気はしたが、家の前にずっといたら不審者に思われるだろう。
それからしばらく歩いて自宅に着くと、正晴からSNSのメッセージが来ていた。
「やっほー、冬! 今日のデートどうだった? 今度ゆっくり聞くから覚悟しておいてね。あと、服返しに来るのはいつでもいいけど、今週はちょっと忙しいから来週以降でお願い。前の日までには連絡して。じゃーね(ハート)」
なぜだろうか。内容には問題がないのだが、最後のハートマークがムカつく。まあ、そんなことはいいとして、正晴は心配していてくれたらしい。文面からそれが伝わってきた。
やっぱり、あいつは優しい。
俺は読み直して小さく笑ってから、返信しようと文字を打ち始めた。
ニッと笑って言うと、のぞみは嬉しそうに頷いた。
「ごめんね、暗くなっちゃって! 私も春が楽しみ!」
のぞみの表情が明るくなったからか、周りまで明るくなった気がする。今、俺には、彼女の周りが妙に輝いて見えた。
「じゃあ、またな」
「うん、ばいばい」
のぞみの家に着くと、手を振って別れた。名残惜しい気はしたが、家の前にずっといたら不審者に思われるだろう。
それからしばらく歩いて自宅に着くと、正晴からSNSのメッセージが来ていた。
「やっほー、冬! 今日のデートどうだった? 今度ゆっくり聞くから覚悟しておいてね。あと、服返しに来るのはいつでもいいけど、今週はちょっと忙しいから来週以降でお願い。前の日までには連絡して。じゃーね(ハート)」
なぜだろうか。内容には問題がないのだが、最後のハートマークがムカつく。まあ、そんなことはいいとして、正晴は心配していてくれたらしい。文面からそれが伝わってきた。
やっぱり、あいつは優しい。
俺は読み直して小さく笑ってから、返信しようと文字を打ち始めた。