「私たち似てるのかもね」
ふふっと笑いながら、のぞみが言った。
それは高校のことだけではないのだろう。俺がのぞみに自分と似た雰囲気を見出したように、のぞみも俺から何かを感じ取ったのかもしれない。
「そうだな」
俺もそう言って笑ってみせた。
「あれ? でもそういえばなんで私の部屋知ってたの?」
ふと、俺が正晴に聞いたのと似たようなことを聞かれた。
まあ、当たり前の疑問だろう。知らない人が自分の病室を把握していたら普通は怖い。
「さっき俺を押してった奴いただろ。あいつ俺の友達なんだけど、よくここの前通るみたいで名前覚えてたんだよ。で、そのタオルに書いてある名前と一緒だ、ってなってここに来た」
素直に説明すると、のぞみは「なるほど」と頷いた。疑問は晴れたらしい。
それから俺たちは色々な話をした。
いつも何をして過ごしているか。好きなテレビ番組は何か。好きなアーティストは誰か。
そんな他愛もない話ばかりだったが、とても楽しかった。
家族や正晴以外とこんなに長い時間話すことは凄く久しぶりで、ついつい熱弁してしまったりもした。
ふふっと笑いながら、のぞみが言った。
それは高校のことだけではないのだろう。俺がのぞみに自分と似た雰囲気を見出したように、のぞみも俺から何かを感じ取ったのかもしれない。
「そうだな」
俺もそう言って笑ってみせた。
「あれ? でもそういえばなんで私の部屋知ってたの?」
ふと、俺が正晴に聞いたのと似たようなことを聞かれた。
まあ、当たり前の疑問だろう。知らない人が自分の病室を把握していたら普通は怖い。
「さっき俺を押してった奴いただろ。あいつ俺の友達なんだけど、よくここの前通るみたいで名前覚えてたんだよ。で、そのタオルに書いてある名前と一緒だ、ってなってここに来た」
素直に説明すると、のぞみは「なるほど」と頷いた。疑問は晴れたらしい。
それから俺たちは色々な話をした。
いつも何をして過ごしているか。好きなテレビ番組は何か。好きなアーティストは誰か。
そんな他愛もない話ばかりだったが、とても楽しかった。
家族や正晴以外とこんなに長い時間話すことは凄く久しぶりで、ついつい熱弁してしまったりもした。