リトルかのんはリトルわかなへの作戦を開始しました。
できるだけ、リトルわかなに優しく接するようにしました。だけどリトルわかなはサンバを踊りながら無視してきます。体を触ろうとすれば怒鳴ってきます。ですがめげずにリトルわかなにアタックします。
皆さん気になっていませんか?なぜ朝になっても下山しないのか、それはリトルわかなちゃんがサンバを山頂で踊るのにハマってしまったからです。
しかしリトルかのんには疑問がありました。毎日毎日起きたら、景色が変わることです。初めは下に川があったはずなのにいつの間にか無くなっていました。今下には海のように青が広がっています。雲のせいで霞んで見えているのかな?と思っていました。
しかし、気になったので、ある日リトルわかなに言ってみました。

リトルかのん「気のせいだと思うんだけど景色変わってない?」
リトルわかな「え?そうだよ。だってこの山亀の甲羅でしょ?」
リトルかのん「どういうこと?」
リトルわかな「この紐で体繋げて!」
リトルかのん「え??わか……った。」

何が起こるのだろうと思っていたら急に紐が引っ張られて体が浮き上がりました。驚いていると瞬く間に、体が海の方に投げ込まれました。このままだと水に落ちて衝撃で怪我をしてしまう!!と思った瞬間、水面の直前で止まりました。当たりを見回すと、山から足が生えています。亀の足です。
通りでキノコがないわけです。
納得していた時また急に体が持ち上げられて、魚が釣られる時のように、上まで引っ張られました。
びっくりしながらもリトルかのんは自分は家に帰れるのだろうかと心配しながらも1人の時よりもマシだなと思うリトルかのんでした。