合格がわかったので、大学に入る前、高校最後の思い出に、二人で温泉旅行に来た。
「気持ちいー。」眩夢の大きな背中と見る露天風呂からの風景は絶景で、人生で一番気持ちいい風呂だった。
「このままずっと浸かってたい、、、。」
「涙、顔真っ赤だぞ。そろそろ出なさい。」
「はーい。」
浴衣に着替えて、温泉街を散策する。
二人でほかほかの温泉まんじゅうにかぶりつく。
「よっしゃ、こしあんだ。」
「美味しいね。」
夕方の空は群青色で、薄っすらと星が出て、紺色の眩夢の浴衣に空の色が溶けて、すごく幻想的で綺麗だった。
「そろそろ晩御飯だから、旅館に帰るぞ、涙。」
「わかった、すぐ行く。って、あ、流れ星。」
涙が空を見上げていると、星が弧を描いて流れていった。
「マジ?願い事したか?」
「はやすぎて出来なかった。でも、僕今超幸せだから、いいもん。」
「確かにな。俺も、お前と一瞬一瞬幸せを更新したい。」
「でも、眩夢にも見て欲しかったな、流れ星、すごく綺麗だったから。」
「じゃあ今度は星空の綺麗なところでキャンプしようぜ。」
「いいね、それ!」
カツカツと石の階段を下駄で登っていると、少し痛みが走った。
「涙、どうした?靴ずれか?」
「そうみたい。」
「ちょっと待ってろ。」
眩夢は素早く温泉街の外のコンビニに走り、買ってきた絆創膏を涙の足に貼る。
「お前気をつけろよ。ただでさえ華奢で綺麗な足なんだから、傷つけないようにな。」
「ありがとう。」
眩夢はいつも、涙の身体を壊れ物のように繊細に扱ってくれて、嬉しくて照れ臭い。
なんとか旅館に戻り、美味しい豪華な夕ご飯を食べた。
修学旅行なら、これからトランプやUNOをしたり、枕投げをしたりだ。だが、一応自分たちはただの友達じゃなく、カップル、恋人なのだ。あれやこれや、頭の中で妄想が広がって、顔が赤らむ。
「じゃ、やるか。」
「え、眩夢ってば僕まだ心の準備が、、、。」
「将棋。俺、先攻でいい?」
「え、あ、うん、将棋か。もちろん。」
勉強系は苦手な眩夢だが、将棋とかオセロはめっぽう強い。三回連続で王を食われた涙は、
「もう、眩夢なんか知らないっ。」とふて寝した。
「涙、今日のところはこれくらいにしといてやる。おやすみ。」
返事をしなかったら、眠る涙の頬に眩夢は優しくキスをした。
二人の物語は、まだまだ始まったばかり。
「気持ちいー。」眩夢の大きな背中と見る露天風呂からの風景は絶景で、人生で一番気持ちいい風呂だった。
「このままずっと浸かってたい、、、。」
「涙、顔真っ赤だぞ。そろそろ出なさい。」
「はーい。」
浴衣に着替えて、温泉街を散策する。
二人でほかほかの温泉まんじゅうにかぶりつく。
「よっしゃ、こしあんだ。」
「美味しいね。」
夕方の空は群青色で、薄っすらと星が出て、紺色の眩夢の浴衣に空の色が溶けて、すごく幻想的で綺麗だった。
「そろそろ晩御飯だから、旅館に帰るぞ、涙。」
「わかった、すぐ行く。って、あ、流れ星。」
涙が空を見上げていると、星が弧を描いて流れていった。
「マジ?願い事したか?」
「はやすぎて出来なかった。でも、僕今超幸せだから、いいもん。」
「確かにな。俺も、お前と一瞬一瞬幸せを更新したい。」
「でも、眩夢にも見て欲しかったな、流れ星、すごく綺麗だったから。」
「じゃあ今度は星空の綺麗なところでキャンプしようぜ。」
「いいね、それ!」
カツカツと石の階段を下駄で登っていると、少し痛みが走った。
「涙、どうした?靴ずれか?」
「そうみたい。」
「ちょっと待ってろ。」
眩夢は素早く温泉街の外のコンビニに走り、買ってきた絆創膏を涙の足に貼る。
「お前気をつけろよ。ただでさえ華奢で綺麗な足なんだから、傷つけないようにな。」
「ありがとう。」
眩夢はいつも、涙の身体を壊れ物のように繊細に扱ってくれて、嬉しくて照れ臭い。
なんとか旅館に戻り、美味しい豪華な夕ご飯を食べた。
修学旅行なら、これからトランプやUNOをしたり、枕投げをしたりだ。だが、一応自分たちはただの友達じゃなく、カップル、恋人なのだ。あれやこれや、頭の中で妄想が広がって、顔が赤らむ。
「じゃ、やるか。」
「え、眩夢ってば僕まだ心の準備が、、、。」
「将棋。俺、先攻でいい?」
「え、あ、うん、将棋か。もちろん。」
勉強系は苦手な眩夢だが、将棋とかオセロはめっぽう強い。三回連続で王を食われた涙は、
「もう、眩夢なんか知らないっ。」とふて寝した。
「涙、今日のところはこれくらいにしといてやる。おやすみ。」
返事をしなかったら、眠る涙の頬に眩夢は優しくキスをした。
二人の物語は、まだまだ始まったばかり。