涙は眩夢に眩んでる。
遊園地で手を握ったとき、ゴツゴツした眩夢の手は少し冷たくて、そうだ、今年の誕生日プレゼントは手袋にしよう、と決めた。
週三で働いて、対人恐怖症で泣きたくなることもあったけど、眩夢の暖かい笑顔を思いだして乗り越えた。人として、少しずつ自立でき始めた気がして、嬉しかった。
ケーキを食べた後、寒かったけど、まだ別れるのが名残惜しくて、二人で誰もいない公園でブランコを漕いだ。
「眩夢、そんなに漕いだら危ないよぅ。」
「やっぱりお前はビビりだな。」
「僕は眩夢みたいに運動神経良くないから。」
「わかった。俺が押してやる。」
眩夢はブランコから降りて、涙の座ったブランコを押す。
「いっせーのーせっ。」
「うわっ。」
ブランコが高くなるたびに、凍てつく冬の空気が肌を刺す。はぁっ、と吐く息も真っ白で、しかしながら勢いよくブランコを漕がれて、涙の体はうっすら汗ばんだ。
「眩夢、止めて!」
眩夢がブランコを押さえて、やっと止まった。
眩夢はブランコを押さえながら、涙を抱きしめてた。
「く、眩夢、もう止まったから大丈夫だよ。」
「・・・。」
「眩夢、冷たい。」
「お前があったけーんだよ、涙。」
眩夢が、コートの上から、涙の心臓に触れた。
鼓動が早鐘のように打って、なんだかすごく恥ずかしい。
「涙、お前、目が潤んで、、、」
「眩夢だって、息荒いよ。」
涙は眩夢の頬を、手のひらで覆う。
「暖かくて、気持ちいい。」
眩夢は手袋をはめた手で、涙の頭を優しく撫でる。
「ねぇ、眩夢。」
「どうした?」
「大学、どこ行くの?」
「一応、お前と一緒のところを、考えている。
涙が勉強教えてくれたおかげで、だいぶ成績上がったし。」
「ありがとう眩夢。僕、いつも眩夢がある日突然いなくなっちゃう気がして、不安だったから。」
「不安は解消したかい?本当に、泣き顔見せるのは俺だけにしてくれ。泣き虫涙くん。」
涙は嗚咽しながらポロポロと涙を流す。
ふと、涙の柔らかな唇に、乾燥してかさかさした小さな眩夢の唇が触れた。
涙の涙を湛えた大きな瞳は、驚いて涙を止めた。そして眩夢と目が合った。真っ黒い瞳はブラックホールみたいで、引力で吸い込まれそう。
「涙、俺の生涯を預かってください。」
「、はい。」
そっから何回も、不器用にキスを重ねた。誰もいない公園で良かった。真冬だけど、全身とろけそうで、ほてった身体は汗ばんだ。
「そろそろ帰るか。最高の誕生日プレゼントをありがとう。涙、愛してる。」
別れ際、おでこに優しくキスされた。駅に入っていく眩夢が、見えなくなるまで手を振った。
はぁっ、、、、、ファーストキス、しちゃったぁぁぁしかもこの世で一番好きな人と。
眩夢、前から時折溢れる色気がやばいと思ってはいたけれど、水泳の授業で眩夢の筋肉の肉体美は鼻血出そうだったけど、今回のキスは本当に語彙力無くなるくらいとろとろにとろけてしまった。
「生涯預かりますとも一緒のお墓に入りましょう。」
最初で最後の彼氏ができました。
遊園地で手を握ったとき、ゴツゴツした眩夢の手は少し冷たくて、そうだ、今年の誕生日プレゼントは手袋にしよう、と決めた。
週三で働いて、対人恐怖症で泣きたくなることもあったけど、眩夢の暖かい笑顔を思いだして乗り越えた。人として、少しずつ自立でき始めた気がして、嬉しかった。
ケーキを食べた後、寒かったけど、まだ別れるのが名残惜しくて、二人で誰もいない公園でブランコを漕いだ。
「眩夢、そんなに漕いだら危ないよぅ。」
「やっぱりお前はビビりだな。」
「僕は眩夢みたいに運動神経良くないから。」
「わかった。俺が押してやる。」
眩夢はブランコから降りて、涙の座ったブランコを押す。
「いっせーのーせっ。」
「うわっ。」
ブランコが高くなるたびに、凍てつく冬の空気が肌を刺す。はぁっ、と吐く息も真っ白で、しかしながら勢いよくブランコを漕がれて、涙の体はうっすら汗ばんだ。
「眩夢、止めて!」
眩夢がブランコを押さえて、やっと止まった。
眩夢はブランコを押さえながら、涙を抱きしめてた。
「く、眩夢、もう止まったから大丈夫だよ。」
「・・・。」
「眩夢、冷たい。」
「お前があったけーんだよ、涙。」
眩夢が、コートの上から、涙の心臓に触れた。
鼓動が早鐘のように打って、なんだかすごく恥ずかしい。
「涙、お前、目が潤んで、、、」
「眩夢だって、息荒いよ。」
涙は眩夢の頬を、手のひらで覆う。
「暖かくて、気持ちいい。」
眩夢は手袋をはめた手で、涙の頭を優しく撫でる。
「ねぇ、眩夢。」
「どうした?」
「大学、どこ行くの?」
「一応、お前と一緒のところを、考えている。
涙が勉強教えてくれたおかげで、だいぶ成績上がったし。」
「ありがとう眩夢。僕、いつも眩夢がある日突然いなくなっちゃう気がして、不安だったから。」
「不安は解消したかい?本当に、泣き顔見せるのは俺だけにしてくれ。泣き虫涙くん。」
涙は嗚咽しながらポロポロと涙を流す。
ふと、涙の柔らかな唇に、乾燥してかさかさした小さな眩夢の唇が触れた。
涙の涙を湛えた大きな瞳は、驚いて涙を止めた。そして眩夢と目が合った。真っ黒い瞳はブラックホールみたいで、引力で吸い込まれそう。
「涙、俺の生涯を預かってください。」
「、はい。」
そっから何回も、不器用にキスを重ねた。誰もいない公園で良かった。真冬だけど、全身とろけそうで、ほてった身体は汗ばんだ。
「そろそろ帰るか。最高の誕生日プレゼントをありがとう。涙、愛してる。」
別れ際、おでこに優しくキスされた。駅に入っていく眩夢が、見えなくなるまで手を振った。
はぁっ、、、、、ファーストキス、しちゃったぁぁぁしかもこの世で一番好きな人と。
眩夢、前から時折溢れる色気がやばいと思ってはいたけれど、水泳の授業で眩夢の筋肉の肉体美は鼻血出そうだったけど、今回のキスは本当に語彙力無くなるくらいとろとろにとろけてしまった。
「生涯預かりますとも一緒のお墓に入りましょう。」
最初で最後の彼氏ができました。