12月8日、日曜日。
夜8時45分の新宿駅は人が流れるように行き交っている。

帰路につこうとしている人、これから遊びに行く人、この時間ですでに酔い潰れている人……。
若者から大人まで、さまざまな人の人生のほんの一瞬がここで交差していると思うと、なんだか不思議な気分だ。

そして俺も、その一瞬の一部。



東口の改札口手前の柱に寄りかかりながら、総武線方面からやってくるであろうひなを待つ。

自分の命の終わりを、予感しながら。