なになになに始まんの。
クラスメイトは何が始まるのか分からずに、昼越と男子クラスメイトで何をするのかまた殴り合いがあるのか
もう終わるのか沈黙の状態が数秒続いたらしい。
男子クラスメイトは昼越には何もせずに向かい合って、その場に立ち尽くして周りを見渡した。
クラスメイトは男子クラスメイトのことを見ずに怖がっていた。
なんだよ、こいつと。
おかしくなったのか、それとも元々そういう性格なのかなどと聞こえてきそうなクラスメイトの言葉が空中で浮いているかのように感じる空気だった。
その空気を感じたのか、舌打ちをして、教室を後にしたらしい。
昼越は男子クラスメイトが去った後に、クラスメイトにお邪魔しましたと笑顔で言い、教室から出たという。
クラスでは昼越は何者なの、あの男子クラスメイトが何もせずに立ち去るなんてと昼越は意外に喧嘩が強いのではと噂が立っていたらしい。
つむぎは教室のドアから朝谷と夜倉を見ていた。
朝谷と夜倉二人がどこかに去っていくので、つむぎは朝谷のことを呼んでいたが、返事をしなかった。
しなくてもつむぎは朝谷と夜倉の二人を見て、息を吐いた。
朝谷がこんなにもあつくなる姿を見たら、止められないと思った。
つむぎは見守るしかないと悟った。
夜倉と朝谷は二人で手を繋いで、駆け足で階段を下りた。
朝礼前なので、生徒たちが玄関前に大勢いた。
今から授業始まるのにこいつらどこ行くんだというように二人の方を顔を向けていた。
それでも、二人は外靴も履かずに目的地のない所へと向かっていた。
暗闇や白じゃなく、グレーだ。
グレーな服やパンツを履いて、見えるようで見えないものに引き寄せている気がする。
「ここ……どこ…だよ」
夜倉は朝谷に手を引かれたままだったので、風景なんて見ずにただ引き寄せられるまま駆けていた。
「わかんない」
朝谷は夜倉の手を離して、周りを見渡す。
そこにはマンションや地下鉄入り口・コンビニがあった。
「どうすんの。学校…」
夜倉は朝谷の隣でポツリと呟く。
チョンチョン チョンチョン チョンチョンと雀が優しく鳴いて、大きい木に雀たちが集まっていた。
「さぁ?」
朝谷は首を傾げて、両手を上にあげて言う。
「さぁってさ。俺手ぶらで何もないんだけど」
教室から出ることで精一杯で、何も所持していない夜倉は途方に暮れていた。
あら、どうしたのかしら。ヤダ怪我してると心配そうに親子連れが手を繋いで見ていた。
それに朝谷と夜倉は目を合わせて、自分自身の状態を確認する。
朝谷は男子クラスメイトに頬を叩かれた痕があり、夜倉は前髪を掴まれたせいか額が少し赤くなっていて、頬を叩かれた痕もあったために朝から喧嘩したと思われている。
まぁ、喧嘩したことは事実だが、誰かに見られて、学校まで電話されたら困る。
あとから先生に怒られることは確定しているが、今は怒られたくない。
今は朝谷と夜倉二人で癒す時間だからだ。
「……この格好でどこも寄れなくないか…」
「…そうだね。あっ、マスクをすればいいじゃない。あっ、ないわ」
朝谷はパンツのポケットを探るもなくて、夜倉もないので朝谷と夜倉はそのままの状態でいた。
「俺もなんもないし……靴も上履きだし。俺ら遊んでいるようにしか見えないんじゃない」
夜倉の返事を待たずに朝谷は言葉を続けた。
「……そうだな………」
夜倉ははぁとため息交じりで吐きだす。
クラスメイトは何が始まるのか分からずに、昼越と男子クラスメイトで何をするのかまた殴り合いがあるのか
もう終わるのか沈黙の状態が数秒続いたらしい。
男子クラスメイトは昼越には何もせずに向かい合って、その場に立ち尽くして周りを見渡した。
クラスメイトは男子クラスメイトのことを見ずに怖がっていた。
なんだよ、こいつと。
おかしくなったのか、それとも元々そういう性格なのかなどと聞こえてきそうなクラスメイトの言葉が空中で浮いているかのように感じる空気だった。
その空気を感じたのか、舌打ちをして、教室を後にしたらしい。
昼越は男子クラスメイトが去った後に、クラスメイトにお邪魔しましたと笑顔で言い、教室から出たという。
クラスでは昼越は何者なの、あの男子クラスメイトが何もせずに立ち去るなんてと昼越は意外に喧嘩が強いのではと噂が立っていたらしい。
つむぎは教室のドアから朝谷と夜倉を見ていた。
朝谷と夜倉二人がどこかに去っていくので、つむぎは朝谷のことを呼んでいたが、返事をしなかった。
しなくてもつむぎは朝谷と夜倉の二人を見て、息を吐いた。
朝谷がこんなにもあつくなる姿を見たら、止められないと思った。
つむぎは見守るしかないと悟った。
夜倉と朝谷は二人で手を繋いで、駆け足で階段を下りた。
朝礼前なので、生徒たちが玄関前に大勢いた。
今から授業始まるのにこいつらどこ行くんだというように二人の方を顔を向けていた。
それでも、二人は外靴も履かずに目的地のない所へと向かっていた。
暗闇や白じゃなく、グレーだ。
グレーな服やパンツを履いて、見えるようで見えないものに引き寄せている気がする。
「ここ……どこ…だよ」
夜倉は朝谷に手を引かれたままだったので、風景なんて見ずにただ引き寄せられるまま駆けていた。
「わかんない」
朝谷は夜倉の手を離して、周りを見渡す。
そこにはマンションや地下鉄入り口・コンビニがあった。
「どうすんの。学校…」
夜倉は朝谷の隣でポツリと呟く。
チョンチョン チョンチョン チョンチョンと雀が優しく鳴いて、大きい木に雀たちが集まっていた。
「さぁ?」
朝谷は首を傾げて、両手を上にあげて言う。
「さぁってさ。俺手ぶらで何もないんだけど」
教室から出ることで精一杯で、何も所持していない夜倉は途方に暮れていた。
あら、どうしたのかしら。ヤダ怪我してると心配そうに親子連れが手を繋いで見ていた。
それに朝谷と夜倉は目を合わせて、自分自身の状態を確認する。
朝谷は男子クラスメイトに頬を叩かれた痕があり、夜倉は前髪を掴まれたせいか額が少し赤くなっていて、頬を叩かれた痕もあったために朝から喧嘩したと思われている。
まぁ、喧嘩したことは事実だが、誰かに見られて、学校まで電話されたら困る。
あとから先生に怒られることは確定しているが、今は怒られたくない。
今は朝谷と夜倉二人で癒す時間だからだ。
「……この格好でどこも寄れなくないか…」
「…そうだね。あっ、マスクをすればいいじゃない。あっ、ないわ」
朝谷はパンツのポケットを探るもなくて、夜倉もないので朝谷と夜倉はそのままの状態でいた。
「俺もなんもないし……靴も上履きだし。俺ら遊んでいるようにしか見えないんじゃない」
夜倉の返事を待たずに朝谷は言葉を続けた。
「……そうだな………」
夜倉ははぁとため息交じりで吐きだす。