「ブラック・着物~」

「だから、それやめてよね、果揶」

「ジーンズ。プリン食べたし、鶴も折ったし。今度はどうする?」

 心愛は胡坐をかいて、ジーンズこと果揶に問いかける。

「どうするって決まってんじゃん。歌うたうよ。プリンを持って」

「やめてよ、またそれやるの」

 奈津は嫌そうな顔で拒否する。

「じゃあ、いいよ。奈津だけ」

「ブゥー、そんなこと言わないでよ」

「言わないでよ」

 心愛は奈津の真似をして笑う。

「マネするな!」

「If youwanna play game いつだってOK 人生はゲーム Come,onClap your hands now もしもの世界 飛び込んで 休日はどう過ごそう やりたいリスト作って 予定詰め込む……もしも会いたい人がいて 好きだと伝えられるなら 大大大好きと伝えよう。私らしい、ココロオドルMylife!!……」

 果揶はGENICの歌を急に歌い出して、ダンスも踊る。

 冷蔵庫から取り出したプリンを持ち、バランスよく頭の上に皿にのっているプリンを落とさずに踊って歌っている。

 同じく、心愛も奈津も果揶の真似をして、歌い踊って、頭の上に皿にのっているプリンを持ち、叫んで笑っていた。