駅まで会ったことがあるのはブラックと着物というと、あ、そうなんですか!と目を丸くして驚いていた。
「その後もね、プリンの話したし、仕事の話をしたよ。仕事が意外だったんだよな。なんだったと思う?」
果揶の家に集まっていた奈津と心愛は何かを弄りながら果揶の話を聞いていた。
「え? なんだろう。クレープ屋?」
奈津は新しい着物を買ったそうで着物の匂いを嗅いでいた。
「なんでそこでクレープ出てくる? うーん、花屋」
心愛は目線を上にあげてから答える。
「なんでみんななに屋なの。普通の会社員とかは出てこないんだ」
果揶は二人が普通の職種を答えないので、オホホホとゴリラみたいな笑い声が響き渡る。
「正解は、エンジニアでした!」
果揶は拍手をしていた。
「おお、意外だわ」
「確かにね。エンジニアか。ギャップすごいね」
奈津はうんうんと頷いて、二人を見つめる。
「んで、それでプリンを食べたときに泣いたんだって。ブログを見た時に同じだって、共感したって。やっぱり、プリンには幸せをくれるパワーあるよね。たまに鶴折る時もそうだけどね」