「なんで私達のブログ見てくれてるのかなぁ。ファンがつくのはいいけど…」

 果揶は首を傾げていた。

「なんでって。覚えてないの。果揶。うちらが最初ブログあげた時に2号さんメッセージくれたでしょ。ほら」

 心愛はそのメッセージをスクショして写真に残していたみたいで、果揶に見せる。

「これこれ覚えてる」

 奈津も共感してから写真を指をさして、この時さ、私達こうだったよねとの話にもなった。

「これって」

「そう。2号さんが言ってくれたんだよ。このプリン美味しいですよね。プリンは私にとっても人生において必要でした。三人と同じことを思っていたので、このブログを見て元気出ましたって」

 奈津は心愛がスクショした写真を読み上げた。

「そうだったね」

 果揶は思い出した。

 二年前、三人でブログを始めた時にプリンを食べた感想を綴ろうって。

 なんでブログを始めたかというと、三人とも仕事や私生活で悩んでいる時期だった。

 三人と会ったのはある喫茶店でプリンを食べていたのだ。

 その時、一人で来店していて、果揶は窓際の方に座っていて、右側の方には奈津がいて、真正面には心愛がいた。