そのまま個人個人踊ったり、目をつぶったり、頭を揺らしていた。

 何もない音で自分の中のメロディーに頼り、プリンを頭の上にのせていた。

 くそー、イエーイ、プリンプリンなどと自分の想いを声に出していた。

 第三者が見たら、変な光景に見えるだろう。

 これがいい。変だけど、ヘンじゃない。

 面白い、楽しい、何も考えない時間も必要だ。

 これ、SNSに載せたら、バズるかも… 
  
 と果揶は一瞬思ったが、そんな訳あるかい!?と二人に突っ込みがはいるのは間違いない。

 職場では年配女性職員が奈津のことを上司に言うが、元々職場でも困っていたのでクビになったのであった。