「そうだね。来たね。じゃあ、これからうちらの居場所に帰りますか」

「だね。今日は鶴折ろうかな。んで、プリンはなしにしよう」

 奈津は小さい鞄を肩にあげて振り回していた。

「私は今日、鶴折ろうかな。プリンも食べる」

 心愛はそう言うと、奈津はえーと声を上げる。

「そんなこと言うのー、そう言われるとプリン食べたくなるじゃん。果揶はどうするの?」

 奈津は果揶に聞く。

「私はいつも通り食べるし、鶴は今日折る」

 果揶は二人と目を合わせて、真正面に向かって言う。

「えーみんな食べるの。もう~。また私だけ!?ちょっと二人とも待ってよ」

心愛と果揶は奈津より先に前にいて、歩いていた。

「はいはい。待ってますよ~」

果揶は手を振って、夏津を待っていた。

「ねぇねぇ、果揶、プリンって冷蔵庫に補充ある?」

心愛はプリンがあるのか心配なようだ。

「あっ、ないわ。買いにいくか。奈津、お金持ってる? 私、さっき、タクシー代でお金消えたの。
奈津お願いね」

「しょうがないな。これ貸しだからね。OK?」

「OK! 行くよ。私達のお得なスーパーに! レッツゴー!」

果揶はグーポーズをして片手を上にあげて、激安スーパーに三人で向かった。

たまに変なのに遭遇して、毎日の生活が羨ましくなる。