♢
「帰る前にちょっとトイレ行ってくる」
「いってら〜」
個室から出て、廊下を歩きながら僕は今日の事を振り返った。
今日はマジで最高だったな。
ミキちゃんとはデュエットするし。
……もしかして、ミキちゃん僕の事好きだったりして〜〜。
顔のニヤけを隠すように、僕は口元に手をやった。
「やっぱりそうだって」
「ウチもそう思う」
ん?
不意に聞こえてきた声に僕は立ち止まった。
この声、ミキちゃんの友達だ。確か3人でトイレに行ったはず……。
「藍くん絶対ミキちゃんの事好きだって」
「やっぱり?ミキもそうかなって思ったんだよね」
目の前の角を曲がればトイレは直ぐそこなのに、僕は思わず隠れてしまった。
バレてる!
しかも友達にまで……!
「どーするの?」
「どーするって言われても告られてないからなぁ」
「告られたら付き合うの?」
「んー……」
やばい。心臓が煩いんだけど!!
え。これ告った方が良いパターン?
やば。告ろうかな。
もしかしてこれも全て夏目のおかげ!?
ありがとーー!夏目!!
『藍が無事で良かった』
不意に僕の頭に過った言葉。
「……」
何であの時の夏目、寂しそうな顔してたんだよ……。
次の日は普通にしてるし。
いっつも喧嘩腰だったのにさ……。あんな夏目見たら調子狂うじゃん。
そんな事を考えてる時だった。
「藍くんって顔すっごい綺麗だけど、ぶっちゃけ可愛いすぎて男として見れないかなー」
ミキちゃんのそんな声が聞こえたのは。
「ミキ男前の人が好きって言ってたもんね」
「この前の店員は?」
「あれはかっこいいよね。ちょっと妄想しちゃうかも〜♡」
「きゃ〜何妄想してるのよ〜」
………アホらし。
思わず鼻で笑ってしまうくらい、惨めだな……僕。
何浮かれてたんだろ。
初めから相手にされてなかったって事か。
うわっ……キツイな、それ。
もう笑うしかない。
「帰る前にちょっとトイレ行ってくる」
「いってら〜」
個室から出て、廊下を歩きながら僕は今日の事を振り返った。
今日はマジで最高だったな。
ミキちゃんとはデュエットするし。
……もしかして、ミキちゃん僕の事好きだったりして〜〜。
顔のニヤけを隠すように、僕は口元に手をやった。
「やっぱりそうだって」
「ウチもそう思う」
ん?
不意に聞こえてきた声に僕は立ち止まった。
この声、ミキちゃんの友達だ。確か3人でトイレに行ったはず……。
「藍くん絶対ミキちゃんの事好きだって」
「やっぱり?ミキもそうかなって思ったんだよね」
目の前の角を曲がればトイレは直ぐそこなのに、僕は思わず隠れてしまった。
バレてる!
しかも友達にまで……!
「どーするの?」
「どーするって言われても告られてないからなぁ」
「告られたら付き合うの?」
「んー……」
やばい。心臓が煩いんだけど!!
え。これ告った方が良いパターン?
やば。告ろうかな。
もしかしてこれも全て夏目のおかげ!?
ありがとーー!夏目!!
『藍が無事で良かった』
不意に僕の頭に過った言葉。
「……」
何であの時の夏目、寂しそうな顔してたんだよ……。
次の日は普通にしてるし。
いっつも喧嘩腰だったのにさ……。あんな夏目見たら調子狂うじゃん。
そんな事を考えてる時だった。
「藍くんって顔すっごい綺麗だけど、ぶっちゃけ可愛いすぎて男として見れないかなー」
ミキちゃんのそんな声が聞こえたのは。
「ミキ男前の人が好きって言ってたもんね」
「この前の店員は?」
「あれはかっこいいよね。ちょっと妄想しちゃうかも〜♡」
「きゃ〜何妄想してるのよ〜」
………アホらし。
思わず鼻で笑ってしまうくらい、惨めだな……僕。
何浮かれてたんだろ。
初めから相手にされてなかったって事か。
うわっ……キツイな、それ。
もう笑うしかない。