「俺、茉莉の事が好きなんだ。だから、俺と付き合って欲しい!」
そう私に言った彼、宮内嶺はクラス一の人気者だ。そして、私の親友の想い人でもある。
私がそんな人物に告白されたなんて知られたら、了承の返事なんてしたら、どうなるかなんて私にも容易に想像がつく。
だから、断るのは勿論、口止めもしなければならない。いいや、口止めの必要はきっとないだろう。きっと、嶺も自分がフラれたことを周りになんて知られたくない。だから、私は断る。そんだけで良いんだ。そう決意し、言葉を綴ろうとするもののうまく言葉が出てこない。嶺に恋愛感情なんて無い、何度もそう自分に言い聞かせるが言葉が出てくることはない。
「ごめん、急にこんなこと言って。困らせたよね」
私が言葉を発するよりも先に嶺が口を開いた。困っている訳じゃない、そう答えたら嘘になるかもしれない。でも完全に嘘な訳じゃない。
なんとか口を開き、今の心情を伝えようと努める。
「全然そんなことない。私は嬉しかったよ。だから、ありがとう」
「.....なら良かった」
少し間が空いた後、一言だけ返ってきた。
「でも.....」
付き合うことはできない、そう続けようとしたがそれを嶺が遮った。
「返事はわかってる。霧島が俺を好いてくれていることもわかってる」
「えっ」
でも、私が想像していた言葉とは
そう私に言った彼、宮内嶺はクラス一の人気者だ。そして、私の親友の想い人でもある。
私がそんな人物に告白されたなんて知られたら、了承の返事なんてしたら、どうなるかなんて私にも容易に想像がつく。
だから、断るのは勿論、口止めもしなければならない。いいや、口止めの必要はきっとないだろう。きっと、嶺も自分がフラれたことを周りになんて知られたくない。だから、私は断る。そんだけで良いんだ。そう決意し、言葉を綴ろうとするもののうまく言葉が出てこない。嶺に恋愛感情なんて無い、何度もそう自分に言い聞かせるが言葉が出てくることはない。
「ごめん、急にこんなこと言って。困らせたよね」
私が言葉を発するよりも先に嶺が口を開いた。困っている訳じゃない、そう答えたら嘘になるかもしれない。でも完全に嘘な訳じゃない。
なんとか口を開き、今の心情を伝えようと努める。
「全然そんなことない。私は嬉しかったよ。だから、ありがとう」
「.....なら良かった」
少し間が空いた後、一言だけ返ってきた。
「でも.....」
付き合うことはできない、そう続けようとしたがそれを嶺が遮った。
「返事はわかってる。霧島が俺を好いてくれていることもわかってる」
「えっ」
でも、私が想像していた言葉とは