『私もね、本当はあちらの世界へ戻るつもりだったんだ。でも、鈴木さんに止められたの。”よく考えて”って』
白い鳥たちが、優雅に海の上を飛んでいく。
どんどん小さくなっていくその姿は、まるで未来へ羽ばたいて行ったように見えた。
『鈴木さんは知っていたのかな。いつか俺たちが、元の世界で出会うこと』
『どうだろう。もしかしたら知っていたのかもしれないね。私たちのこと、よくみてくれていただろうから』
飛び降りようとした私を止めてくれた鈴木さん。
あちらの世界でも、こちらの世界でも、いつでも見守ってくれていた鈴木さん。
幸せになってほしいと笑顔で願ってくれた鈴木さん。
もう一度会いたいな。いつか会えたら、もう一度感謝を伝えたい。
鈴木さんが声をかけてくれた場所まで歩いていく。
もしかしたらこの先、あの時とおなじように、また生きることに絶望する日がやってくるかもしれない。
それでも二度と、この崖から飛び降りようとは思わないだろう。
後からゆっくりとやって来た彼が隣に並ぶ。
手を繋ぎ、指先に力を込めると、高橋くんは『どうしたの』とかすかに首を傾げる。
「何もない」と首を振ると、彼はドキッとするほど穏やかで優しい笑みを見せた。
その笑みを見て、強く願う。
この先も、きみの隣にいたい。
この先も、きみの笑顔を見ていたい。
だから、これからも私は生きていく。
きみと一緒にいたいから、生きていく。
きみがいる、この世界で。
白い鳥たちが、優雅に海の上を飛んでいく。
どんどん小さくなっていくその姿は、まるで未来へ羽ばたいて行ったように見えた。
『鈴木さんは知っていたのかな。いつか俺たちが、元の世界で出会うこと』
『どうだろう。もしかしたら知っていたのかもしれないね。私たちのこと、よくみてくれていただろうから』
飛び降りようとした私を止めてくれた鈴木さん。
あちらの世界でも、こちらの世界でも、いつでも見守ってくれていた鈴木さん。
幸せになってほしいと笑顔で願ってくれた鈴木さん。
もう一度会いたいな。いつか会えたら、もう一度感謝を伝えたい。
鈴木さんが声をかけてくれた場所まで歩いていく。
もしかしたらこの先、あの時とおなじように、また生きることに絶望する日がやってくるかもしれない。
それでも二度と、この崖から飛び降りようとは思わないだろう。
後からゆっくりとやって来た彼が隣に並ぶ。
手を繋ぎ、指先に力を込めると、高橋くんは『どうしたの』とかすかに首を傾げる。
「何もない」と首を振ると、彼はドキッとするほど穏やかで優しい笑みを見せた。
その笑みを見て、強く願う。
この先も、きみの隣にいたい。
この先も、きみの笑顔を見ていたい。
だから、これからも私は生きていく。
きみと一緒にいたいから、生きていく。
きみがいる、この世界で。
