週が明け、月曜日。
学校へ行くと、高橋くんが使っていた机や椅子は既に片付けられていた。
その光景に、一抹の寂しさを覚える。彼はもう外国へ行ってしまって、近くにはいない。
わかっているつもりだけど、それを思い知らされたような気持ちになった。
友梨ちゃんも気を遣ってか、私に高橋くんの話題を振ってくることは一切なかった。
正直、とても助かった。
まだ高橋くんのことを話せるほど、心の中は整理できていなかったから。
とても大切なものを失った。それなのに当たり前のように時間は過ぎていく。
時間になれば授業を受けるし、休み時間になれば友梨ちゃんたちとお喋りをする。
家に帰って、買ってきたお惣菜か簡単な自炊料理を食べ、スマートフォンで好きな音楽を聴きながら入浴する。
かけがえのないものを失ってしまったのに、何も変わらず自分の生活は続いていく。
そうしているうちに、私自身もこの世界を去らなければいけない日がやってきた。
彼とお別れして1週間経った今日の夜、私は元の世界へ戻る。
