きみがいる、この世界で。

プラネタリウムは、噂通り、大迫力で見応えがあった。
星空の名所と名高い国内の離島の夜空から始まり、世界各地の星空の名所を巡っていく。
時には山の頂点から、時には水上コテージから、時には大草原から、といろいろな視点からその地域でしか見られない星空が映し出された。
映像がとても工夫されているのか、実際に自分がその場所で星空を眺めているような感覚になった。

特に、とある島国にある山の上から見た景色と星空は絶景だった。
島で一番高いらしいその山からは、何の障害物にも邪魔されることなく360°水平線を見渡すことができる。
島を囲む海は、夜空に輝く星たちの光が反射してキラキラと光っていた。
まるで全方位を星の光に囲まれたようなその景色は、少し不思議な感覚でありながらも息を呑むほど美しかった。

きっとこの光景はこの先、ずっと忘れないだろうし、いつか肉眼でその景色を見てみたいとも思った。
高橋くんも同じ星空が一番印象に残ったらしく【旅費のためにアルバイトをしたくなった】と笑ったが、目は真剣だった。