帰国後、2匹?は第一王子のところへ行って、結婚の報告をした。
ブルーノはコイツもあそこにいたよな?こっちも知らないふりをするのが大人だよなー。なんて思っていた。
「白猫、お嬢さんおめでとう。」
「白猫さん、お嬢さんおめでとうございます。」
「ありがとうにゃ。お前があの花畑を教えてくれたおかげだにゃ。」
「そんなことないよ。たまたまあの花畑のことをきいたからねぇ。」
「お前も「たまたま」なのかにゃ?」
「なにがだい?」
「隠れていたヤツらが「たまたま」入り口で会ったとか、「たまたま」来てみたらいたとか言ってたにゃ。」
「ふっ、そうかい。そうだったんだね。」
「お前も「たまたま」居たとか言わないよにゃ?」
そこに、黒猫が
「第一王子は私にお散歩に行こうって言って連れて行ってくれたの。そうしたら、綺麗なお花畑があってね。そこに、白猫さんたちがいたのよ。たまたまじゃないわ。」
「ふーん。「たまたま」じゃなかったんだにゃ?」
「私たちが行ったら、白猫とお嬢さんが先に居たんだよ。そして、白猫とお嬢さんの儀式が始まってしまったということなんだ。」
「ふーんそうなんだぁにゃー?わざわざ結界を張ってたよにゃー?」
「私は王族だからねぇ。普段から姿を出さないようにしてるからね。」
「ふーん。」
「私は、神聖な聖獣の儀式に立ち会えたことを嬉しく思ったんだよ。それも白猫とお嬢さんのね。」
「そうなんだにゃ?」
「あの時、白猫はとても立派だったよ。とてもかっこよかった。白猫は誇れる友達だと思ってるよ。」
「そうか、それならいいにゃ。オレはお前の誇れる友達だからにゃ。」
「そうだねぇ。」
ブルーノは第一王子に上手く丸め込められた。
さすがだ。
「さぁ、ご馳走を用意しようね。」
「ご馳走かにゃ?嬉しいにゃー。」
「私も嬉しいですにゃん。」
「さぁ、たくさんお食べ。」
「うわぁーすっげぇにゃ。」
「本当にすごいですにゃん。」
大きな山の様なケーキ、お肉やお魚が運ばれてきた。
「黒猫も食べるにゃー。」
「はい。食べます。」
3匹ははむはむ、パクパクと食べた。
それを第一王子はニコニコとして見ていた。
第一王子はこの子たちの食べている姿がとても好きなのだ。
「ふぅーお腹いっぱいだにゃー。」
「私もですにゃん。」
「私もお腹いっぱい。」
3匹は山の様なご馳走を食べ尽くした。
第一王子も満足した。
食べ終わったブルーノは
「そろそろ帰るかにゃ?」
「そうですにゃん。」
「もう、帰るのかい?」
「明日からまた、出かけるんにゃ。」
「今度は何処だい?」
「南の方らしいにゃー。何処かわからないにゃ。」
「そうかい。南の方ならおそらく果物が豊富だね。」
「今度は果物かにゃ。それも美味しいだろうにゃ。」
「果物楽しみだにゃん。」
「沢山食べてくるといいよ。」
「じゃぁ、また来てやるにゃー。」
「ご馳走様でしたにゃん。」
「また、おいで。」
「またねー。」
そう言って2匹は帰っていった。
第一王子は白猫はやはり私たちがいたのを知ってたんだな。白猫は特別なんだろうな。と思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから5年
ブルーノは相変わらず第一王子のところへ夫婦でちょくちょく通っている。
黒猫も大きくなった。
そろそろ使い魔になるのかも知れない。
友達の第一王子は立太子をして今は皇太子だ。
ブルーノは立派な友達を持って誇りに思う。
その頃、アリーナの屋敷は賑やかになっていた。
アリーナとヘンリックに、子供が出来た。
ヘンリックにとてもよく似た金髪でブルーの瞳の女の子。メリーナと名付けられた。天気のいい日は庭でブルーノたちと遊ぶ。
ブルーノはアリーナの小さい頃を思い出す。
アリーナもこんなだったな。
そして、その傍らには2匹の小さな聖獣がシルキーナに抱っこされている。この子たちは、双子で男の子と女の子だ。男の子は白い毛で目はブルー、女の子は白い毛で目は金色。
ブルーノとシルキーナにとてもよく似ている。
まだ、小さいけど、魔力もかなり強いようだ。
これから、メリーナの使い魔になるかも知れないな。
そこに、お腹が大きくなったアリーナとヘンリックがやって来た。
アリーナのお腹にはふたり目が宿っている。
「さぁ、みんな。ご飯にしましょう。」
「メリーナ、おいで。」
ヘンリックはメリーナを抱っこした。
「ご飯ですかにゃん。」
「ご飯だにゃー。たくさん食べるにゃー。」
「わーい、ご飯だー!にゃ。」
「ご飯だー!にゃん。」
子供たちもブルーノに続いて食堂に走る。
「双子ちゃんは、ブルーノにそっくりだわ。」
「本当だね。」
「この子が生まれたら、うちはもっと賑やかになるわね?」
「そうだね。楽しみだ。」
アリーナとヘンリックは歩きながら微笑んだ。
ブルーノはアリーナにヘンリックその子供、お嫁さんに子供達、友達、みんながいてご飯も美味しい、幸せだな。
オレはもう寂しくないや。
そう、思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
登場人物
ブルーノ…この章の主人公、アリーナの使い魔、聖獣、皇太子の友達、白猫とも呼ばれる、シルキーナの番、双子の父
シルキーナ…聖獣、お嬢さんともよばれる、ブルーノの番、双子の母
アリーナ…ブルーノの主人、ヘンリックの妻、ブルーライト伯爵夫人、一児の母、もうすぐ二児の母
ヘンリック…アリーナの夫、外交官、ブルーライト伯爵、強い魔力の持ち主、一児の父、もうすぐ二児の父
メリーナ…アリーナとヘンリックの子供
ホワイティス伯爵…アリーナの父、ホワイティス領主、グラン国魔法騎士団第二部隊長、泣き虫、ブルーノはお父さんとよぶ
ホワイティス伯爵夫人…アリーナの母、ブルーノはお母さんとよぶ
ディビッド…アリーナの弟、黒猫と仲良し
アンダーソン公爵…ヘンリックの父、グラン国魔法騎士団長、ホワイティス伯爵夫婦と友達、笑い上戸
アンダーソン公爵夫人…ヘンリックの母、ホワイティス伯爵夫婦と友達
ビルバーグ…ヘンリックの兄、グラン国魔法騎士団第一部隊隊員、極度のブラコン
第一王子(皇太子)…グラン国皇太子、ブルーノの友達、ブルーノはアイツとかコイツとかよぶ
黒猫…皇太子がお世話してる聖獣、ディビットと仲良し
クラーク…ブリーズ国魔法師団長、ヘンリックの魔法の先生
アレン王子(皇太子)…グラン国皇太子
ブルーノはコイツもあそこにいたよな?こっちも知らないふりをするのが大人だよなー。なんて思っていた。
「白猫、お嬢さんおめでとう。」
「白猫さん、お嬢さんおめでとうございます。」
「ありがとうにゃ。お前があの花畑を教えてくれたおかげだにゃ。」
「そんなことないよ。たまたまあの花畑のことをきいたからねぇ。」
「お前も「たまたま」なのかにゃ?」
「なにがだい?」
「隠れていたヤツらが「たまたま」入り口で会ったとか、「たまたま」来てみたらいたとか言ってたにゃ。」
「ふっ、そうかい。そうだったんだね。」
「お前も「たまたま」居たとか言わないよにゃ?」
そこに、黒猫が
「第一王子は私にお散歩に行こうって言って連れて行ってくれたの。そうしたら、綺麗なお花畑があってね。そこに、白猫さんたちがいたのよ。たまたまじゃないわ。」
「ふーん。「たまたま」じゃなかったんだにゃ?」
「私たちが行ったら、白猫とお嬢さんが先に居たんだよ。そして、白猫とお嬢さんの儀式が始まってしまったということなんだ。」
「ふーんそうなんだぁにゃー?わざわざ結界を張ってたよにゃー?」
「私は王族だからねぇ。普段から姿を出さないようにしてるからね。」
「ふーん。」
「私は、神聖な聖獣の儀式に立ち会えたことを嬉しく思ったんだよ。それも白猫とお嬢さんのね。」
「そうなんだにゃ?」
「あの時、白猫はとても立派だったよ。とてもかっこよかった。白猫は誇れる友達だと思ってるよ。」
「そうか、それならいいにゃ。オレはお前の誇れる友達だからにゃ。」
「そうだねぇ。」
ブルーノは第一王子に上手く丸め込められた。
さすがだ。
「さぁ、ご馳走を用意しようね。」
「ご馳走かにゃ?嬉しいにゃー。」
「私も嬉しいですにゃん。」
「さぁ、たくさんお食べ。」
「うわぁーすっげぇにゃ。」
「本当にすごいですにゃん。」
大きな山の様なケーキ、お肉やお魚が運ばれてきた。
「黒猫も食べるにゃー。」
「はい。食べます。」
3匹ははむはむ、パクパクと食べた。
それを第一王子はニコニコとして見ていた。
第一王子はこの子たちの食べている姿がとても好きなのだ。
「ふぅーお腹いっぱいだにゃー。」
「私もですにゃん。」
「私もお腹いっぱい。」
3匹は山の様なご馳走を食べ尽くした。
第一王子も満足した。
食べ終わったブルーノは
「そろそろ帰るかにゃ?」
「そうですにゃん。」
「もう、帰るのかい?」
「明日からまた、出かけるんにゃ。」
「今度は何処だい?」
「南の方らしいにゃー。何処かわからないにゃ。」
「そうかい。南の方ならおそらく果物が豊富だね。」
「今度は果物かにゃ。それも美味しいだろうにゃ。」
「果物楽しみだにゃん。」
「沢山食べてくるといいよ。」
「じゃぁ、また来てやるにゃー。」
「ご馳走様でしたにゃん。」
「また、おいで。」
「またねー。」
そう言って2匹は帰っていった。
第一王子は白猫はやはり私たちがいたのを知ってたんだな。白猫は特別なんだろうな。と思った。
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それから5年
ブルーノは相変わらず第一王子のところへ夫婦でちょくちょく通っている。
黒猫も大きくなった。
そろそろ使い魔になるのかも知れない。
友達の第一王子は立太子をして今は皇太子だ。
ブルーノは立派な友達を持って誇りに思う。
その頃、アリーナの屋敷は賑やかになっていた。
アリーナとヘンリックに、子供が出来た。
ヘンリックにとてもよく似た金髪でブルーの瞳の女の子。メリーナと名付けられた。天気のいい日は庭でブルーノたちと遊ぶ。
ブルーノはアリーナの小さい頃を思い出す。
アリーナもこんなだったな。
そして、その傍らには2匹の小さな聖獣がシルキーナに抱っこされている。この子たちは、双子で男の子と女の子だ。男の子は白い毛で目はブルー、女の子は白い毛で目は金色。
ブルーノとシルキーナにとてもよく似ている。
まだ、小さいけど、魔力もかなり強いようだ。
これから、メリーナの使い魔になるかも知れないな。
そこに、お腹が大きくなったアリーナとヘンリックがやって来た。
アリーナのお腹にはふたり目が宿っている。
「さぁ、みんな。ご飯にしましょう。」
「メリーナ、おいで。」
ヘンリックはメリーナを抱っこした。
「ご飯ですかにゃん。」
「ご飯だにゃー。たくさん食べるにゃー。」
「わーい、ご飯だー!にゃ。」
「ご飯だー!にゃん。」
子供たちもブルーノに続いて食堂に走る。
「双子ちゃんは、ブルーノにそっくりだわ。」
「本当だね。」
「この子が生まれたら、うちはもっと賑やかになるわね?」
「そうだね。楽しみだ。」
アリーナとヘンリックは歩きながら微笑んだ。
ブルーノはアリーナにヘンリックその子供、お嫁さんに子供達、友達、みんながいてご飯も美味しい、幸せだな。
オレはもう寂しくないや。
そう、思った。
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登場人物
ブルーノ…この章の主人公、アリーナの使い魔、聖獣、皇太子の友達、白猫とも呼ばれる、シルキーナの番、双子の父
シルキーナ…聖獣、お嬢さんともよばれる、ブルーノの番、双子の母
アリーナ…ブルーノの主人、ヘンリックの妻、ブルーライト伯爵夫人、一児の母、もうすぐ二児の母
ヘンリック…アリーナの夫、外交官、ブルーライト伯爵、強い魔力の持ち主、一児の父、もうすぐ二児の父
メリーナ…アリーナとヘンリックの子供
ホワイティス伯爵…アリーナの父、ホワイティス領主、グラン国魔法騎士団第二部隊長、泣き虫、ブルーノはお父さんとよぶ
ホワイティス伯爵夫人…アリーナの母、ブルーノはお母さんとよぶ
ディビッド…アリーナの弟、黒猫と仲良し
アンダーソン公爵…ヘンリックの父、グラン国魔法騎士団長、ホワイティス伯爵夫婦と友達、笑い上戸
アンダーソン公爵夫人…ヘンリックの母、ホワイティス伯爵夫婦と友達
ビルバーグ…ヘンリックの兄、グラン国魔法騎士団第一部隊隊員、極度のブラコン
第一王子(皇太子)…グラン国皇太子、ブルーノの友達、ブルーノはアイツとかコイツとかよぶ
黒猫…皇太子がお世話してる聖獣、ディビットと仲良し
クラーク…ブリーズ国魔法師団長、ヘンリックの魔法の先生
アレン王子(皇太子)…グラン国皇太子