ブリーズ国へ
ブリーズ国へ行くには通常、馬車に乗って船に乗って10日ほどの日にちがかかる。
ブリーズ国の第一王子外数名を呪いから解き、逃亡中の魔女を捕まえたグラン国はその後ブリーズ国と友好を結び交流することになった。
転移魔法のゲートもお互いを行き来できるように設置されブリーズ国の働きで他国のゲートも使えるようになった。
おかげで、ブリーズ国には1日で着くようになった。
一度に大人数での移動は出来ないが、ヘンリックたちぐらいなら大丈夫だ。
ブルーノとあの子は人型になってついて行く。
ゲートの入り口にやって来た。
「これがゲートかぁ。」
「大人数は移動出来ないんだよ。」
「そうなんだねー。」
「馬車ごとなんて楽でいいにゃ。」
「途中で休憩するよ。」
「ご飯とおやつは欲しいもんにゃ。」
「そうだね。」
4人は大きな円のの真ん中に馬車に乗って進む。そして光に包まれて消えていく。
次の日、ブリーズ国に到着した。
到着した所に、クラークが迎えに来ていた。
「お久しぶりです。ヘンリック殿、ブルーライト夫人、ブルーノ。ん?このお嬢さんは?」
「お久しぶりです。この子はうちで世話をしている聖獣です。」
「そうですかー。なんとも可愛らしいお嬢さんですね?」とブルーノを見て言う。
「そうだろう可愛いだろう?」とブルーノが言った。
お嬢さんは顔が赤くなって「初めまして。」とご挨拶をする。
遅れてアリーナも「お久しぶりです。」とご挨拶をした。
「まずは王宮までご案内します。」
一行はクラークの案内で王宮に行った。
王宮では、侍女に案内され、「こちらの部屋と隣の部屋をお使い下さいね。何かありましたらお呼びください。」と言われた。
「お腹へったにゃー。」とブルーノが言うと、
「お食事をお持ちしますね。」と言って出て行った。
「ブルーノ、お行儀悪いよ。」
「だってお腹減ったんだにゃ。」
「さっきおやつ食べたじゃない。」
「あれだけじゃ足りなかったんだにゃ。」
「ふふっ。」そのやり取りをみてお嬢さんは笑った。
やがて食事が運ばれてきて、ブルーノは自分のお皿からお嬢さんに分けてあげた。
「これはお魚だから、やるにゃ。」
「ありがとうにゃん。じゃあこっちはブルーノさんにあげるにゃん。」と肉を分けてあげた。
それをアリーナとヘンリックは微笑ましく見ていた。
「食べたら少し休もうね。」
「隣の部屋はブルーノたちが使っていいよ。」
「いいのかにゃ?」
「王宮のベッドにソファだよ。きっとウチよりフカフカだよ。」
「そうかー?じゃあ遠慮なく使ってやるにゃ。」
「ご飯の時は呼ぶからね。」
「わかったにゃ。」
隣の部屋で2匹の猫がベッドでポンポンと弾んで楽しそうに遊んでいた。
ヘンリックとアリーナはそんな2人のために
ある物を用意していた。
「これ、気に入ってくれるかな?」
「きっと、気に入ってくれるよ。」
嬉しそうにそれを見ていた。
明日はアレン王子の立太子式と祝賀会。
明後日はアレン王子の結婚式と祝賀会。
明日から忙しいぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日はアレン王子の立太子式が行われる。
そこは神殿の祭壇。
アリーナたちは招待客として見守る。
ブルーノもお嬢さんも一緒だ。
式の途中ブルーノは周りを見渡した。そこには、お父さんとお母さん、ディビッド、ヘンリックのお父さんとお母さん、ビルバーグがいた。そして、第一王子と黒猫もいた。
あれ?なんでだろうな。
「アリーナ、お父さんがいるぞ。どうしてだ?」
「招待されたんだよ。」と小さい声で答えた。
「お父さん、見たことない服きてるにゃ。」
「あれ?本当だ?後で挨拶にいこうね。」
式が終わり今度は王宮で祝賀会が行われる。
王宮まで馬車で移動をする。
「お父さんがいたにゃ。知っていたのかにゃ?」
「言って無かったかな?お父さんたちも招待されていたんだよ。」
「第一王子もいたにゃ。アイツも招待されていたのかにゃ?」
「そうだね。グラン国の代表として招待されていたはずだね。」
「アイツはすごいヤツだったんだにゃ。さすがオレの友達だにゃ。」
「そうだね。」
王宮に到着した。
祝賀会場は王宮の大ホールで行われる。
まずは、王族にご挨拶をする。
人が多くて先が見えない。
すると、ヘンリックを呼ぶ声がした。
声の方を見るとお父さんたちがいた。
声の主はもちろんビルバーグ、ヘンリックを見つけるのは得意だ。
ビルバーグは走ってやって来た。
「あっ、兄上。」
「おぅ、ヘンリック久しぶりだなー。」と言ってヘンリックに抱きついた。
それを苦笑いで家族は見ていた。
その後、みんなで挨拶を交わした。
「その子が例の聖獣さん?」アリーナの母が言う。
「そうなの。可愛いでしょう?」
「えぇ、とても可愛いわ。」そう言いながらブルーノを見る。
「そうにゃ。可愛いんだにゃ。」ブルーノが答えた。
お嬢さんは顔が赤くなった。
「はじめましてにゃん。名前はまだ無い聖獣ですにゃん。」そう挨拶をした。
「まぁ、ブルーノ。名前付けてあげなさい。」ブルーノはもじもじと顔が赤くなった。
「今、考え中だにゃ。」
「まぁ、そうなのね。早くしてあげなさいね。」
「わかったにゃ。」
「ねえ、名前なんてすぐに付けてあげれるでしょ?」ディビッドが言った。
「簡単なことじゃないんにゃ。」
「ねぇどうして?名前でしょ?」
「子供には教えないにゃ。」
「ちぇーっ。」
「お父様、その衣装は?見たことないけど?」
「これかい?これは、その、役人だからその制服なんだよ。」
「お父様の役職ってなんだっけ?」
「まーいわゆるーあー国の役人?」
「ふーん。とてもかっこいい制服ね?見たことないけど。」
「そうかー?そうだったかなー?」ちょっと困ってる。
そこにヘンリックが
「まぁ、王族へ挨拶が終わったらゆっくり話をしようね。」と言った。
アンダーソン一家、ホワイティス一家、ブルーライト一家が揃って王族へ挨拶をすることになった。
国王が
「ようこそ、ブリーズ国へ。貴方たちを歓迎いたします。そして、我が息子を助けてくれて感謝いたします。これで、我が国も安泰です。」
アレン皇太子が、
「貴方たちのお陰でこの日を迎えることが出来た。本当に感謝します。」と言った。
王妃は
「本当にありがとうございます。今日と明日、楽しんで下さいね。」
「ありがとうございます。」と一同が答えた。
緊張が解けみんなが笑顔になる。
国王の合図で音楽が流れる。
ダンスをする者、歓談をする者、そして食事をする者がいてとても賑やかだ。
もちろんアリーナとヘンリックはダンスをする。
ブルーノはその隙をみてお嬢さんを連れてご馳走が並ぶテーブルに行く。
それをディビッドやホワイティス伯爵夫妻が追いかける。
「ご馳走だにゃ。一緒に食べようにゃ。」
「はいですにゃん。」
聖獣のふたりはそのままでも目立つ。
なんせブルーノとお嬢さんは美男美女だから。
「お行儀よく食べなさい。」とお母さんが言った
「ちゃんとナイフとフォーク使ってるにゃ。」
「ブルーノ、ほら、こぼしてるよ。」デェビッドも。
そこに、正装を着た青年と数人がやって来た。
第一王子と側近だった。
「こんばんは、ホワイティス夫妻。」
「第一王子にご挨拶申し上げます。」
「やっぱり来ていたね。君は、ディビッドだったね。」
「はい。第一王子にご挨拶申し上げます。」
「ところで、ホワイティス卿。この間の首輪の件だが、どうなった。」
「はい。首輪の入手先の確認が出来たところです。購入者リストも入手済みです。あと、3日〜5日ほどで踏み込みが出来ます。」
「そうか、引き続きよろしく頼むぞ。」
「はっ。」
そして、ブルーノを見て、
「やぁ白猫、元気かい?」
「お前も来てたんだにゃ。さっき見たにゃ。」
「私も見ていたよ。白猫たちは目立つからね。」
「そうかー?オレたち大人しくしてたんだけどにゃ?」
「人型のお嬢さんはこんなに綺麗なお嬢さんだったんだね?」
「そうなんだにゃ。綺麗だろう?」
「そんなことありませんにゃん。」
「そういえば、黒猫はどうしたにゃ?」
「疲れて部屋で休んでいるよ。」
「まだ子供だからにゃ。」
「あっちにお菓子があったよ。行くかい?」
「よし、みんなでいくにゃー。」
「さあ、案内しよう。」
そう言ってブルーノ、お嬢さん、ディビッドを連れてあっちに行った。
「あなた、アレいいんですか?ディビッドまで。」
「まぁ、アレはいいことにしよう。楽しそうだしね。」
「そうですねぇ。」
ブリーズ国へ行くには通常、馬車に乗って船に乗って10日ほどの日にちがかかる。
ブリーズ国の第一王子外数名を呪いから解き、逃亡中の魔女を捕まえたグラン国はその後ブリーズ国と友好を結び交流することになった。
転移魔法のゲートもお互いを行き来できるように設置されブリーズ国の働きで他国のゲートも使えるようになった。
おかげで、ブリーズ国には1日で着くようになった。
一度に大人数での移動は出来ないが、ヘンリックたちぐらいなら大丈夫だ。
ブルーノとあの子は人型になってついて行く。
ゲートの入り口にやって来た。
「これがゲートかぁ。」
「大人数は移動出来ないんだよ。」
「そうなんだねー。」
「馬車ごとなんて楽でいいにゃ。」
「途中で休憩するよ。」
「ご飯とおやつは欲しいもんにゃ。」
「そうだね。」
4人は大きな円のの真ん中に馬車に乗って進む。そして光に包まれて消えていく。
次の日、ブリーズ国に到着した。
到着した所に、クラークが迎えに来ていた。
「お久しぶりです。ヘンリック殿、ブルーライト夫人、ブルーノ。ん?このお嬢さんは?」
「お久しぶりです。この子はうちで世話をしている聖獣です。」
「そうですかー。なんとも可愛らしいお嬢さんですね?」とブルーノを見て言う。
「そうだろう可愛いだろう?」とブルーノが言った。
お嬢さんは顔が赤くなって「初めまして。」とご挨拶をする。
遅れてアリーナも「お久しぶりです。」とご挨拶をした。
「まずは王宮までご案内します。」
一行はクラークの案内で王宮に行った。
王宮では、侍女に案内され、「こちらの部屋と隣の部屋をお使い下さいね。何かありましたらお呼びください。」と言われた。
「お腹へったにゃー。」とブルーノが言うと、
「お食事をお持ちしますね。」と言って出て行った。
「ブルーノ、お行儀悪いよ。」
「だってお腹減ったんだにゃ。」
「さっきおやつ食べたじゃない。」
「あれだけじゃ足りなかったんだにゃ。」
「ふふっ。」そのやり取りをみてお嬢さんは笑った。
やがて食事が運ばれてきて、ブルーノは自分のお皿からお嬢さんに分けてあげた。
「これはお魚だから、やるにゃ。」
「ありがとうにゃん。じゃあこっちはブルーノさんにあげるにゃん。」と肉を分けてあげた。
それをアリーナとヘンリックは微笑ましく見ていた。
「食べたら少し休もうね。」
「隣の部屋はブルーノたちが使っていいよ。」
「いいのかにゃ?」
「王宮のベッドにソファだよ。きっとウチよりフカフカだよ。」
「そうかー?じゃあ遠慮なく使ってやるにゃ。」
「ご飯の時は呼ぶからね。」
「わかったにゃ。」
隣の部屋で2匹の猫がベッドでポンポンと弾んで楽しそうに遊んでいた。
ヘンリックとアリーナはそんな2人のために
ある物を用意していた。
「これ、気に入ってくれるかな?」
「きっと、気に入ってくれるよ。」
嬉しそうにそれを見ていた。
明日はアレン王子の立太子式と祝賀会。
明後日はアレン王子の結婚式と祝賀会。
明日から忙しいぞ。
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今日はアレン王子の立太子式が行われる。
そこは神殿の祭壇。
アリーナたちは招待客として見守る。
ブルーノもお嬢さんも一緒だ。
式の途中ブルーノは周りを見渡した。そこには、お父さんとお母さん、ディビッド、ヘンリックのお父さんとお母さん、ビルバーグがいた。そして、第一王子と黒猫もいた。
あれ?なんでだろうな。
「アリーナ、お父さんがいるぞ。どうしてだ?」
「招待されたんだよ。」と小さい声で答えた。
「お父さん、見たことない服きてるにゃ。」
「あれ?本当だ?後で挨拶にいこうね。」
式が終わり今度は王宮で祝賀会が行われる。
王宮まで馬車で移動をする。
「お父さんがいたにゃ。知っていたのかにゃ?」
「言って無かったかな?お父さんたちも招待されていたんだよ。」
「第一王子もいたにゃ。アイツも招待されていたのかにゃ?」
「そうだね。グラン国の代表として招待されていたはずだね。」
「アイツはすごいヤツだったんだにゃ。さすがオレの友達だにゃ。」
「そうだね。」
王宮に到着した。
祝賀会場は王宮の大ホールで行われる。
まずは、王族にご挨拶をする。
人が多くて先が見えない。
すると、ヘンリックを呼ぶ声がした。
声の方を見るとお父さんたちがいた。
声の主はもちろんビルバーグ、ヘンリックを見つけるのは得意だ。
ビルバーグは走ってやって来た。
「あっ、兄上。」
「おぅ、ヘンリック久しぶりだなー。」と言ってヘンリックに抱きついた。
それを苦笑いで家族は見ていた。
その後、みんなで挨拶を交わした。
「その子が例の聖獣さん?」アリーナの母が言う。
「そうなの。可愛いでしょう?」
「えぇ、とても可愛いわ。」そう言いながらブルーノを見る。
「そうにゃ。可愛いんだにゃ。」ブルーノが答えた。
お嬢さんは顔が赤くなった。
「はじめましてにゃん。名前はまだ無い聖獣ですにゃん。」そう挨拶をした。
「まぁ、ブルーノ。名前付けてあげなさい。」ブルーノはもじもじと顔が赤くなった。
「今、考え中だにゃ。」
「まぁ、そうなのね。早くしてあげなさいね。」
「わかったにゃ。」
「ねえ、名前なんてすぐに付けてあげれるでしょ?」ディビッドが言った。
「簡単なことじゃないんにゃ。」
「ねぇどうして?名前でしょ?」
「子供には教えないにゃ。」
「ちぇーっ。」
「お父様、その衣装は?見たことないけど?」
「これかい?これは、その、役人だからその制服なんだよ。」
「お父様の役職ってなんだっけ?」
「まーいわゆるーあー国の役人?」
「ふーん。とてもかっこいい制服ね?見たことないけど。」
「そうかー?そうだったかなー?」ちょっと困ってる。
そこにヘンリックが
「まぁ、王族へ挨拶が終わったらゆっくり話をしようね。」と言った。
アンダーソン一家、ホワイティス一家、ブルーライト一家が揃って王族へ挨拶をすることになった。
国王が
「ようこそ、ブリーズ国へ。貴方たちを歓迎いたします。そして、我が息子を助けてくれて感謝いたします。これで、我が国も安泰です。」
アレン皇太子が、
「貴方たちのお陰でこの日を迎えることが出来た。本当に感謝します。」と言った。
王妃は
「本当にありがとうございます。今日と明日、楽しんで下さいね。」
「ありがとうございます。」と一同が答えた。
緊張が解けみんなが笑顔になる。
国王の合図で音楽が流れる。
ダンスをする者、歓談をする者、そして食事をする者がいてとても賑やかだ。
もちろんアリーナとヘンリックはダンスをする。
ブルーノはその隙をみてお嬢さんを連れてご馳走が並ぶテーブルに行く。
それをディビッドやホワイティス伯爵夫妻が追いかける。
「ご馳走だにゃ。一緒に食べようにゃ。」
「はいですにゃん。」
聖獣のふたりはそのままでも目立つ。
なんせブルーノとお嬢さんは美男美女だから。
「お行儀よく食べなさい。」とお母さんが言った
「ちゃんとナイフとフォーク使ってるにゃ。」
「ブルーノ、ほら、こぼしてるよ。」デェビッドも。
そこに、正装を着た青年と数人がやって来た。
第一王子と側近だった。
「こんばんは、ホワイティス夫妻。」
「第一王子にご挨拶申し上げます。」
「やっぱり来ていたね。君は、ディビッドだったね。」
「はい。第一王子にご挨拶申し上げます。」
「ところで、ホワイティス卿。この間の首輪の件だが、どうなった。」
「はい。首輪の入手先の確認が出来たところです。購入者リストも入手済みです。あと、3日〜5日ほどで踏み込みが出来ます。」
「そうか、引き続きよろしく頼むぞ。」
「はっ。」
そして、ブルーノを見て、
「やぁ白猫、元気かい?」
「お前も来てたんだにゃ。さっき見たにゃ。」
「私も見ていたよ。白猫たちは目立つからね。」
「そうかー?オレたち大人しくしてたんだけどにゃ?」
「人型のお嬢さんはこんなに綺麗なお嬢さんだったんだね?」
「そうなんだにゃ。綺麗だろう?」
「そんなことありませんにゃん。」
「そういえば、黒猫はどうしたにゃ?」
「疲れて部屋で休んでいるよ。」
「まだ子供だからにゃ。」
「あっちにお菓子があったよ。行くかい?」
「よし、みんなでいくにゃー。」
「さあ、案内しよう。」
そう言ってブルーノ、お嬢さん、ディビッドを連れてあっちに行った。
「あなた、アレいいんですか?ディビッドまで。」
「まぁ、アレはいいことにしよう。楽しそうだしね。」
「そうですねぇ。」