2日後、アリーナの父ホワイティス伯爵がやって来た。
「こんにちは」
「お父様、いらっしゃい。」
「アリーナ、聖獣を連れて来たんだって?」
「ええ、そのままにはできなくて。いけなかったですか?」
「そんなことはないよ。よかったと思うよ。」
「お父様が連れて来た子に会いたいとヘンリックが言っていたけど。」
「そうだよ。ちょっと話をしたいんだけどいいかな?」
「今、連れてきますね。応接室で待っていて。」
応接室にブルーノが猫が一緒にやって来た。
アリーナはお茶の用意をする。
「こんにちは」
「いらっしゃいにゃ。」
「いらっしゃいませにゃん。」
「私はアリーナの父でマーチス・ホワイティスといいます。あなたがグリード国の港にいた聖獣ですね?」
「はい、そうですにゃん。初めましてにゃん。」
「あなたはグラン国のドゴール山の生まれだと思うけど、どうしてグリード国にいたのかな?」
猫が話始めた。
「小さい頃に山で人間に捕まって檻に入れられて何処かに行く途中で檻から落ちたんですにゃん。それで私は逃げて走っているうちに疲れて近くにあった箱の中で寝てしまったんですにゃん。気がついたら船に乗っていて着いたのがあの港だったんですにゃん。私がお腹が減ってふらふらしていたところをお婆さんに拾ってもらったんですにゃん。お婆さんは一人暮らしでとても可愛がってくれて。私も恩返しがしたくて使い魔になったんですにゃん。……………。」
「そうだったんだね。辛かったね。」
「オレと同じだったんだにゃ。」
「そうだね。年齢もブルーノと同じぐらいだから、君たちを捕まえたのは同じ密猟者だと思うよ。」
「そいつらは捕まったんだよにゃ?」
「あぁ、捕まえたね。ヘンリック君のお父さんがね。」
「あの時にいたのかにゃ?」
「あぁ、いたねー。」
「どうして我が領地の聖獣がグリード国にいたのかわかったよ。話を聞かせてくれてありがとう。」
「どういたしましてにゃん。」
「それでね、君が付けていた首輪なんだけどね一般禁止魔道具で使ってはいけない物だったんだよ。」
「そうだったんですかにゃん?」
「アレは、誰に付けられたの?」
「アレはお婆さんの息子?っていう人ですにゃん。」
「何処に行ったかわかるかい?」
「船に乗って行っちゃったのでわからないですにゃん。」
「そうかい。船ね。」何かを考えているようだ。
「教えてくれてありがとう。」と頭を撫でた。
それをブルーノは目を細めじっと見た。
アリーナはそれを見ていた。
「もう、いいかにゃ?」
「あぁいいよ。」
「行こうにゃ。」
「はいですにゃん。」そう言ってブルーノは猫を連れてさっさと行ってしまった。
アリーナは
「お父様なんか尋問していたみたいだったわ。」
「まぁ、仕事だからねぇ。」
「仕事なの?」
「半分はね。」と笑った。
「あの、猫に会いたかったけどブルーノの様子も見たかったんだよね。」
「どうして?」
「ブルーノはあの猫に恋してるみたいだってヘンリック君が言っていたからね。」
「そうなのよ。さっきお父様があの子の頭を撫でた時にブルーノ、なんか変な顔してたの。目を細くして。それにさっさと連れて行ったでしょ?」
「そうだったね。」
「ブルーノにその自覚は無いと思うけどね。」
「そうかなー?」
あの、やんちゃな聖獣が恋ねー。
まぁそんな年頃だしな。
と父は思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夕方、ヘンリックが帰ってきた。
「ただいまー。」
「お帰りなさい。」
「お帰りにゃ。」
「お帰りなさいにゃん。」
「お帰りなさい。」父はまだいた。
「お義父さん、来ていたんですね?」
「そう、まだいたよ。」
「じゃ、応接室でいいですか?」
「そうだね。ブルーノもちょっとおいで。」
「なにかにゃ?」
3人は応接室で話をした。
「あの子のことでブルーノに聞きたいんだけどね。いいかい?」
「なんだにゃ?」
「ブルーノは聖獣の名前はいつ付けるか知っているかな?」
「使い魔になる時と番になる?とき?だったにゃ」声が小さかった。
「知っていたんだね?」
「それはオレは聖獣だからにゃ。」
「あの子はそれを知ってるかな?」
「多分知らないと思うにゃ。小さい時に山から出たんだからにゃ。オレは山に戻ってからいろいろと教わったしにゃ。」
「そうなんだね。ブルーノはあの子に名前を付けてあげたい?」
「それは…それは…付けてあげたい…けど…。そういうのは…オレだけでは…勝手に決めちゃいけないにゃ。ちゃんと意思をきかないとだめにゃ。」もじもじしている。
「ブルーノは本当にいい子だね。」とお父さんが頭を撫でて言った。
ヘンリックは黙って聞いていが、
だったらあの子に直接聞けばいいんじゃないかな?」
「オレでいいのかにゃ。オレはまったくぜんぜん自信がないにゃ。」
「いつも一緒にいるし仲良しじゃないのかい?」
「それはそうだけど…。」
「それならアリーナにきいてもらおうか?」
「アリーナにかにゃ?」
「そうだよ、女の子同士だから話しやすいでしょ?」
「そうかにゃ?」
「アリーナにまかせてみようよ。」
「いいのかにゃー?」
さて、どうなるのかな?
「こんにちは」
「お父様、いらっしゃい。」
「アリーナ、聖獣を連れて来たんだって?」
「ええ、そのままにはできなくて。いけなかったですか?」
「そんなことはないよ。よかったと思うよ。」
「お父様が連れて来た子に会いたいとヘンリックが言っていたけど。」
「そうだよ。ちょっと話をしたいんだけどいいかな?」
「今、連れてきますね。応接室で待っていて。」
応接室にブルーノが猫が一緒にやって来た。
アリーナはお茶の用意をする。
「こんにちは」
「いらっしゃいにゃ。」
「いらっしゃいませにゃん。」
「私はアリーナの父でマーチス・ホワイティスといいます。あなたがグリード国の港にいた聖獣ですね?」
「はい、そうですにゃん。初めましてにゃん。」
「あなたはグラン国のドゴール山の生まれだと思うけど、どうしてグリード国にいたのかな?」
猫が話始めた。
「小さい頃に山で人間に捕まって檻に入れられて何処かに行く途中で檻から落ちたんですにゃん。それで私は逃げて走っているうちに疲れて近くにあった箱の中で寝てしまったんですにゃん。気がついたら船に乗っていて着いたのがあの港だったんですにゃん。私がお腹が減ってふらふらしていたところをお婆さんに拾ってもらったんですにゃん。お婆さんは一人暮らしでとても可愛がってくれて。私も恩返しがしたくて使い魔になったんですにゃん。……………。」
「そうだったんだね。辛かったね。」
「オレと同じだったんだにゃ。」
「そうだね。年齢もブルーノと同じぐらいだから、君たちを捕まえたのは同じ密猟者だと思うよ。」
「そいつらは捕まったんだよにゃ?」
「あぁ、捕まえたね。ヘンリック君のお父さんがね。」
「あの時にいたのかにゃ?」
「あぁ、いたねー。」
「どうして我が領地の聖獣がグリード国にいたのかわかったよ。話を聞かせてくれてありがとう。」
「どういたしましてにゃん。」
「それでね、君が付けていた首輪なんだけどね一般禁止魔道具で使ってはいけない物だったんだよ。」
「そうだったんですかにゃん?」
「アレは、誰に付けられたの?」
「アレはお婆さんの息子?っていう人ですにゃん。」
「何処に行ったかわかるかい?」
「船に乗って行っちゃったのでわからないですにゃん。」
「そうかい。船ね。」何かを考えているようだ。
「教えてくれてありがとう。」と頭を撫でた。
それをブルーノは目を細めじっと見た。
アリーナはそれを見ていた。
「もう、いいかにゃ?」
「あぁいいよ。」
「行こうにゃ。」
「はいですにゃん。」そう言ってブルーノは猫を連れてさっさと行ってしまった。
アリーナは
「お父様なんか尋問していたみたいだったわ。」
「まぁ、仕事だからねぇ。」
「仕事なの?」
「半分はね。」と笑った。
「あの、猫に会いたかったけどブルーノの様子も見たかったんだよね。」
「どうして?」
「ブルーノはあの猫に恋してるみたいだってヘンリック君が言っていたからね。」
「そうなのよ。さっきお父様があの子の頭を撫でた時にブルーノ、なんか変な顔してたの。目を細くして。それにさっさと連れて行ったでしょ?」
「そうだったね。」
「ブルーノにその自覚は無いと思うけどね。」
「そうかなー?」
あの、やんちゃな聖獣が恋ねー。
まぁそんな年頃だしな。
と父は思った。
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夕方、ヘンリックが帰ってきた。
「ただいまー。」
「お帰りなさい。」
「お帰りにゃ。」
「お帰りなさいにゃん。」
「お帰りなさい。」父はまだいた。
「お義父さん、来ていたんですね?」
「そう、まだいたよ。」
「じゃ、応接室でいいですか?」
「そうだね。ブルーノもちょっとおいで。」
「なにかにゃ?」
3人は応接室で話をした。
「あの子のことでブルーノに聞きたいんだけどね。いいかい?」
「なんだにゃ?」
「ブルーノは聖獣の名前はいつ付けるか知っているかな?」
「使い魔になる時と番になる?とき?だったにゃ」声が小さかった。
「知っていたんだね?」
「それはオレは聖獣だからにゃ。」
「あの子はそれを知ってるかな?」
「多分知らないと思うにゃ。小さい時に山から出たんだからにゃ。オレは山に戻ってからいろいろと教わったしにゃ。」
「そうなんだね。ブルーノはあの子に名前を付けてあげたい?」
「それは…それは…付けてあげたい…けど…。そういうのは…オレだけでは…勝手に決めちゃいけないにゃ。ちゃんと意思をきかないとだめにゃ。」もじもじしている。
「ブルーノは本当にいい子だね。」とお父さんが頭を撫でて言った。
ヘンリックは黙って聞いていが、
だったらあの子に直接聞けばいいんじゃないかな?」
「オレでいいのかにゃ。オレはまったくぜんぜん自信がないにゃ。」
「いつも一緒にいるし仲良しじゃないのかい?」
「それはそうだけど…。」
「それならアリーナにきいてもらおうか?」
「アリーナにかにゃ?」
「そうだよ、女の子同士だから話しやすいでしょ?」
「そうかにゃ?」
「アリーナにまかせてみようよ。」
「いいのかにゃー?」
さて、どうなるのかな?