遊んでいて暑くなってきたのか、小さい子が服を脱ぎ始める。
ちょ、ちょっとそれは‥‥‥‥!!
「おい、脱ぐな!!やめろ!!」お父さんも必死になっている。
捕まえようとしているけど、楽しんでいるのか公園の中を駆けずり回っている。
もう上はシャツ1枚だ。
なんとそれ以上脱ぐらしく、
止めようとするお父さんの手をすり抜けて、私の方に駆けてくる。
え、ど、どうしよう‥‥‥‥。
このまま行くと、私が公園の入り口に差し掛かったくらいにぶつかる形になる。
____ぼす、
予想通りだ。
体制を整えていたお陰で、
この子にもそこまでダメージはなかったはず。
ただ、思ったよりも勢いがつきすぎて、私がしりもちをついたけど。
「いたた、‥‥‥‥‥‥‥‥」
「すみません、大丈夫ですか!!?」萌黄色の声に顔を上げる。
____短く切った髪に、そばかす。
「いずみ‥‥‥‥君?」