「ああ、大丈夫だよ。自分の家よりいやすいし」


「そう、‥‥‥‥なんですか?」


「うん。こっちのが、なんか楽」

 

そうなんだ‥‥‥‥。
 

少し濃くにじんだ、卯の花色。






「____じゃあ、楽しめますね」


私が言うと、少しほっとしたような表情で、
「そうだね」とはちみつ色をにじませる。




東京でなにかあったのは、なんとなく感じるけど。

____それは今、口にしていいことじゃない。






「あ、やば‥‥‥‥!!」


「どした、急に」


「や、あたし、プレゼント買い忘れたなぁって思って」


「え、なに、サンタ用?」


「や、いずみんじゃないんだし、それは流石にないって!!」


「なんでおれがサンタ信じてるみたいな流れになってんだよ」


「誰かにあげんの?」


「うん。咲ちゃんと、みよちんと、あずみんとー‥‥‥‥」


「いっぱいいる‥‥‥」


「あー、‥‥‥‥お嬢、ダメだからね?コイツを見本にしたら。お金がいくらあっても足りなくなる」


「別にいいじゃん、自分の好きなように使ったってー!!」


「必要性を感じないんだけど」


「いずみんはあげないもんね!!嫌われちゃうよ?」