「あー、今年も雪が降ったと思うと()になるー‥‥‥‥‥‥。雪掻き要員にされるんだよねー」


「そうですよね‥‥‥‥」


「わかる。おれんとこもさ、下のやつら全員やらねーから、おればっか手伝わされんだよ」

泉君が、いつもより格段に疲れた表情(かお)で言う。



「俺も、今年は色々やらないとなー。いつも一段落ついてから遊びに来てたから」


「____なんかイケメンなこと言ってる」


「まじでおれん家の手伝って欲しいわ」なんで小中学生は宿題があるんだよー!!と悔しそうにする。


「や、あたしらもあるよ、冬休みの宿題」


「知っとるわ!!」


「あいつらのせいでおれの宿題が進まないんだよー」


「いずみん、大家族だもんね」


「そうなんですか?」


「まあな、部活あるし、全然休めないけど‥‥‥‥」

おれも休みてぇわー!!と言いながら、残ったグミを一気に口の中に放り込んだ。




「____ちょっ!!!それあたしの!!」


「麻ちゃんいっぱい食べたじゃん」


「美味しかったのにー」


「元はおれのだよ!!」ともきゅもきゅと口を動かしている。



今年は雪降るの早めだったから、雪降ろし大変そうだなぁ‥‥‥‥。






「桜庭君、寂しくないですか?」

さっきからずっと窓の外を見ている彼に、声をかける。




「ん?なんで?」


「なんか、ホームシックとか‥‥‥‥なったり」