いつも1人だから、なんか変な感じ‥‥‥‥。
走ってきたのか、軽く息を整えている。
「な、なんで」
「教室、居づらくってさ。人すごいし、食べられる状況じゃなかったから」
「ああ____」教室埋まるくらいには殺到してたよね。
あんなんで息苦しくないのかなと思っていたけど。
でもさすがに、ここまで追いかけてくるなんて‥‥‥‥と、目の前でお弁当を食べるイケメンさんに訴えかける。
____それにしても。この状況‥‥‥大丈夫かな。
私みたいな「隅っこ族」が、こんなきらきらのイケメン君と‥‥‥。
この席だからいいものの、絶対許されない。
自殺行為だよ、こんなの。
あとからトゲトゲした視線で見つめられるとなると、今から怖い。
あったかい汁ものでよかった。
メガネが曇るおかげで、少しは緊張感がまぎれる。