「東京のイルミネーションて、凄いんでしょ!!?」


「んー、凄いかは分かんないけど、きらきらはしてるよ」


「あたし、あーゆーとこに住みたーい!!」


「視力落ちんぞ」


「LEDだから大丈夫でしょ!!」


「そういう問題ではないような‥‥‥‥?」


「彼氏とあーゆーとこ行きたいよねー!!」なぜか私に向かって話しかけてくる。


「さっき別れたばっかだって言ったじゃん‥‥‥‥」泉君が呆れている。


「次の話だよ!!旦那さんとか!!」


「話が重すぎない?」




「____麻ちゃんは、東京好きなの?」


「や、なんか、きらきらしてるし、みんなおしゃれだしさ!!
きらきらな所行ったら、あたしもそうなれるかと思って!!」


「じゃ、麻ちゃんは身体にLED電球巻き付けとけば?」


「え!?なにそれ!?いずみん酷い!!」


「きらきらになれるよ、物理的に‥‥‥‥」そこまで言って、想像したのか肩を振るわせ始めた。


「そういう問題じゃないの!!」





「____サクは?」


「‥‥‥‥ん?」窓の外を眺めていた彼がこっちを振り向く。


「こっち来てすぐだけど、やっぱ東京のが良かったりすんの?」


「んー‥‥‥」案外、そうでもないかも?と卯の花色が濃くなる。