「____ほら」


と、目の前に顔を寄せてくる。





「見えるっ?」


「えっ‥‥‥‥?」


「いや、近すぎでしょ」と泉君が引き剥がす。






「____ほら、()の色」


え‥‥‥‥‥‥?




「あたし、オッドアイなの」

「こっちだけ、ちょっと茶色いんだよ」と教えてくれる。



「あ‥‥‥‥」

言われてみれば、たしかに。
私から見て右の方の瞳が、少し薄い色だ。

日本人には珍しいんだって!!と教えてくれる。




「____というわけだから、東雲サン。おれらのこともよろしく」


「は、はい‥‥‥‥!!!!」





「あ、あのー____」


話が落ち着いてきたところで、
今までずっと聞き役に回っていた桜庭君が手を挙げる。




「俺も、いい?」