____黄緑色がにじむ。

4時間目のチャイムが鳴って。
立ち上がりかけたところで、麻美さんに引き止められる。



「一緒に行こ!!」


「‥‥‥‥」



なんか、友達みたい。

ちょっとうれしい。




「奏ー!!いずみんー!!」



授業が終わって、話している男子2人に向かっていく麻美さん。

身ぶり手振りで、なにか話している。


ボーッと見ていると、
キラキラの笑顔でこっちに向かって走ってきた。




「いいって!!行こ!!」

私の手を、ぐいぐいと引っ張っていく。



「あ、あの‥‥‥‥」

私のことはお構いなしに、男子2人の元へ。