淡色の君と、透明なセカイ


「そんなことないよ。みんなといるの、楽しいし」


「‥‥‥‥‥‥そっか」



それ以上はなにも話さないまま、アトラクションをあとにする。






「めっちゃぐるぐるした!!」楽しかったねー!!と麻ちゃんが言う。


「びっくりして転んじゃったよ」といずみんが頭を掻いている。







トンネルを抜けた先の青空が、なんだか眩しかった。







「‥‥‥‥‥‥シノ」


「はい」なんですか、とこっちを見上げてくる。






「いずみんに、話そうかと‥‥‥‥‥‥思う」






彼女は少し考えて、「そうですか‥‥‥」と遠くを見た。


「泉君なら、ちゃんと、分かってくれますよ」


「‥‥‥‥うん」


「応援、してますね」


「‥‥‥‥うん」




「奏ー!!シノちゃん早くー!!」次のとこ行くよー!!と青空の中で麻ちゃんが呼んでいる。


「はぁい!!」彼女が長い髪を揺らしながら、日差しの中へ走っていく。





____俺も、こんな風になれるんだ。


不思議と、そう思えた。