淡色の君と、透明なセカイ


「笑うなー!!」


「届かねーぞー」と麻ちゃんのおでこを鷲掴みにしている。


「楽しそうだね」


「「楽しくない!!」」




そのうち、搭乗口が見えてきた。



「楽しみだね‥‥‥‥‥‥!!」麻ちゃんが瞳をキラキラさせながら、ぴょこぴょこ跳び跳ねている。


「うるさい」動きが。と麻ちゃんの襟を掴んでいる。


「まさか、2回もティーカップに乗るなんて思いませんでした‥‥‥‥‥‥」俺の横で、シノが言う。


「わくわくしますね‥‥‥‥‥‥!!」というシノの声を聞きながら、ティーカップに乗り込む。


「これは動かねぇんだな」とつまらなそうにテーブルの上に顎を乗せているいずみん。




ゴトゴト、とトロッコみたいに1列になって洞窟の中を進んでいく。

前の席で、シノと麻ちゃんが手を繋いできゃあきゃあ言っているのが聞こえる。






見覚えのある家具の配置。

そういえば前もここ、来たことあったなぁ‥‥‥‥‥‥と
遠い記憶が蘇る。



前に来たときは、デートだったっけ。

小学生だったと思う。

親同伴だったけど、ものすごく緊張してたのを、よく覚えている。