「そりゃそうだろ」
「なんで」
「だって、違うんだから」
「えっ‥‥‥‥!?」付き合ってるんじゃないの!?
なんか最近、
ちょっと見つめ合ってる時あるなぁ、とか。
奏、シノちゃんに向ける笑顔増えたなぁ、とか。
思ってたのに‥‥‥‥。
「違うの!?ねぇ!!」
「そんながっつくなって‥‥‥‥」距離をつめたあたしを手で制す。
「他人からはそう見えても、当事者は違うってこと」
「ええー!?」つまんない!!
「んなこと言ったって‥‥‥‥」お前を満足させるために動いてる訳じゃねーもん、と言われてしまう。
え、あたしそんな風に思われてたの!?
まぁ、否定はできないけど‥‥‥‥。
いずみん、「他人は他人、自分は自分」みたいなこと、よく言ってるもんなぁ‥‥‥‥。
🔸
「なんつーか‥‥‥‥仲間みたいな感じなんじゃねーの?」
「仲間?」友達とか、恋人とかじゃなくて?
「サク、おれらがお嬢の色見えるの聞いたとき、驚いてもなかったし」
先に知ってたんだろうな、と1歩進む。
そんなに混んでないし、すぐ買って戻れそうだ。
「あー‥‥‥‥」
言われてみれば確かに、奏から話しかけるの増えたの、その辺りだったかも。
あたしはあんまり意識してなかったけど、いずみんはよく見てるなぁと思う。
「さっき奏、気が楽になった、みたいなこと言ってたからなー‥‥‥‥」よく分からないけど、そういう信頼関係?みたいなのはあるのかもしれない。
「へー」と無気力な返事が隣から返ってくる。
「‥‥‥‥興味ないわけ?」
「それはそれだろ」
「えー!?」知りたいじゃん!!
「そんなに嫌かよ、仲間外れが」
別に、そういう訳じゃないけど‥‥‥‥。



