「お待たせー」
列を割って、いずみんが入ってくる。
「たすかったぁー!!」
「え、なにが?」
「ん?いや、こっちの話!!」
「ほいこれ」チキンとポップコーンの入ったポット型のケースを渡してくる。
「ありがとう!!」
「並んでたら冷めちゃった」ごめん、と謝ってくる。
「いいよいいよ」
「ありがとう」隣でシノちゃんからチキンを受け取ってにこにこしている。
本当、心臓に悪い。
🔸
「____んじゃ、おれもう1回行ってくるわ」
「どこに?」
「蜂蜜味並びに」
「あたしも行く!!」
「なんでだよ!?」そんな並んでなかったし大丈夫だって!!と引き剥がそうとする。
「大丈夫じゃないの!!」あたしが!!
「はぁ‥‥‥‥?」
「一緒に行く!!売り切れるかもだし!!」
「‥‥‥‥たかがポップコーンに、そんな本気にならなくても」と呆れた表情で見てくる。
違うけど、このまま3人でいるよりは気が楽だ。
「ねぇ、」
「あん?」
「シノちゃんと奏って、付き合ってると思う?」
「んだよ、いきなり‥‥‥‥」
ポップコーンの列に並びながら、
「まぁ、あんじゃねーの、そーゆーのは」と興味なさそうな返事が帰ってくる。
「やっぱ、思うよねー」
「まぁ‥‥‥‥。てか、なんで」
「2人とも否定するからさ」



