「‥‥‥‥あの」
「‥‥‥‥はい?」
「ごめん、さっき」
「‥‥‥‥‥‥?」
「あ、あの、‥‥‥‥ぎゅーって、し、ちゃっ、て」
「‥‥‥‥‥‥いえ」
やかんが沸騰したみたいに、一気に熱くなる。
「‥‥‥‥ぁ、ごめん」
「‥‥‥‥‥‥」
さすがにまずいから、袖で顔を隠した。
「‥‥‥‥あ、あの」
「‥‥‥‥な、に?」
「見ても、いいですか‥‥‥‥?」
「‥‥‥‥ぇ」
「あ、だ、だめですよね‥‥‥‥」すみません、と謝ってくる。
「‥‥‥‥ゃ、いい、けど」
考えてみたら、もう秘密も明かしてしまったし。
彼女になら、いいかもしれない。



