「あれ?もしかしてあたしの身体、興味ない?」
________は?
一瞬、思考が停止した。
「じゃあ、なんでいるの?」
「なんでって、‥‥‥‥‥」
____おかしい。
俺、説得しに来たはずなのに。
なんで明里の部屋で、彼女を押し倒しているのか。
「大丈夫だって。上手くやるし!!そーゆーフリだけ!!‥‥‥‥ね?」
「‥‥‥‥っ」
両手首を捕まれているせいで、身動きが取れない。
さっきから、身の危険を感じる。
「それっぽくしてればいーからさぁ‥‥‥‥?」と身体を寄せてくる。
その笑顔が、妙に歪んで。
まるで、全然知らない人のように見えた。



